「蛙化現象」に関する専門家の意見やアドバイス
「蛙化現象」はなぜ起きる?
「蛙化現象」という言葉を初めて聞いたという人もいるでしょう。しかし、その症状や発症原因などを知ると、意外に身近なものだったことに気づくかもしれません。『蛙化現象の真実』(かえるのこりん)には、以下のような記述があります。
「蛙化現象になると『この男性を好きなはずなのに嫌い』というわけの分からない感覚が襲ってきます。この感覚に襲われた女性はパニックになりやすいと言えます。なぜなら、この矛盾する相容れない感覚によって、現実に起きていることが頭の中で整理することが出来ないからです。それもそのはず。先ほども説明しましたように、
女性の意思が求めている男性のタイプと女性本能が求めている男性のタイプは違うからです。
要はこの女性本能が求めているタイプの男性であれば、蛙化現象は発生しないことになります。
自分の意思(表面意識)では仮にイケメンを求めていても、女性本能(潜在意識)にとっては見てくれなど、どうでもよいことなのです。
つまり、気になって注目していた男性が、女性の表面意識と潜在意識がそれぞれ求めていた男性のタイプとしては一致しなかった状態が原因であると言えるでしょう。
蛙化現象を誰かに相談したときに、『恋に恋しているだけなのでは?』と言われることがあると思います。
確かにそのように思えるかもしれませんが、実際はそうではありません。その男性に身も心も許して一緒にいたいと思うのが恋であり、常に一緒にいたいと思わないけど、その男性のことがもっと知りたくて気になって仕方がないのが注目(リスロマンティック)です。その男性と常に一緒にいたい自分に恋愛感情を持ってもらいたいと思わなければ、それは恋ではなく、女性はその男性にまだ注目しているだけにすぎません。その場合は恋に恋している状態ではなく、その男性がもしかしたら常に一緒にいたくなるような運命の男性なのかもしれないと注目し、期待しているだけの状態にあるのです。蛙化現象はこの注目している状態で男性が期待はずれだったときに発症します。
恋に恋している状態では、常に一緒にいたいと思う相手も、気になる相手もまだいないけれど、異性に恋をしたいと強く願っている状態のことですから、まだ異性と関わっていない段階であるため、蛙化現象の原因とは言えないのです。」
この本によると、「子孫を残したい」という生物としての本能によって直感的に惹かれてしまう人と、日頃から自分の好みだと認識している異性の像は異なる場合があり、好きになった相手が後者の場合は、いざ両思いになったときに、いわゆる「蛙化現象」を引き起こすのだといいます。逆にいうと、「全然好みじゃないのに、なぜか好きになってしまった」という男性が現れたら、本能に突き動かされているのかもしれません。
蛙化現象ばかり繰り返す人は、恋愛と結婚を切り離して考えたほうがいい
蛙化現象のせいで、好きな人ができても交際に至らないという女性は少なくないでしょう。それでもいつかは結婚したいと考えている場合、どうすればいいのでしょうか。『オクテ女子のための恋愛基礎講座』(アルテイシア)には、以下のような記述があります。
「(前略)私の周りにも、恋に落ちない系の女子が大勢います。恋愛欲求や性的好奇心が少なくて、『結婚』はしたいが『男』がほしいわけじゃない彼女たち。
ランチに喩えると『もう12時だ、そろそろランチ食べなきゃ、でも今そんなにお腹減ってないな』と思いつつデパ地下に行って『うーん』と選べない状態。周りは『理想が高い、選り好みしすぎ』と言うけれど、お腹が減ってないのです。腹ペコだったら何でも美味しそうに見えるし、とりあえず何か買って食べるから。
『今この瞬間、彼氏がほしい!』『男がいないと耐えられない!』という女子と『今は男がいなくても楽しいけど、老後が不安だし、孤独死して無縁仏になるのもイヤだし』という女子ではドライブのかかり方が違って当然。そんな彼女らに『老後の不安のために会わない日とと何十年も暮らす方が不安でしょ。それに現時点で65歳以上の女性の55%がシングル(死別・離婚・未婚)なんだよ?
(中略)
それでも、『いや私は本気で結婚したい!でも男に惚れないんだ!』という方は、恋愛抜きで結婚を目指すことをオススメします。めったにときめかない女子が『男としてときめくか』を基準に男選びをしても難しいし、そもそもときめく男と出会って相思相愛になり結婚まで辿りつくのは恋愛の猛者ですから大変。であれば『ときめきとかエロスとか、そんなのはどうでもいい。生涯暮らす家族としてどうかを基準に選ぼう』と決めた方が幸せに近づくはずです。」
恋愛がうまくいかない理由は蛙化現象だけではないでしょう。しかし結婚が好きな人との交際の延長線上にあると考えている場合、両思いになるたびに嫌になってしまうようでは、困ってしまいます。それならいっそ、結婚と恋愛を切り離して考えることがシンプルな解決策になるかもしれません。
<参考文献>
『蛙化現象の真実』(かえるのこりん)
『オクテ女子のための恋愛基礎講座』(アルテイシア)
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