どう使う?「したたか」の使い方例をご紹介
そこで、早速「したたか」の使い方例をご紹介します。
「したたかな女」
「したたかな女」は、あまり良い意味では使われない印象ですが、言葉の意味を正しく理解すると、2通りに解釈できることがわかります。
良い意味で用いる場合は「したたかな女」は「自立している女性」を指しますが、悪い意味だと「計算高く、ずる賢い女」となり、全く印象が異なりますよね。
「彼女は何事もしっかりとやり遂げるしたたかな女だ」だと、自立したしっかり者の女性という良い意味に。その一方、「彼女はああ見えて計算高いしたたかな女だ」は、ずる賢い印象を与えるため、悪い意味にしか受け取れないのではないでしょうか。
「したたかさがある」
「したたかさ」という表現は、「したたか」の本来の意味を適切に言い表す使い方と言っていいでしょう。「しっかりした」「自立した」、あるいは「強い」といった意味になるからです。
具体的には「あの人には、自分の意志を貫き通して頑張るしたたかさがある」といった使い方をします。「情けに流されることなく、自分の意志を貫き通す粘り強さと頑張りを備えている」という意味です。
「したたか」は女性に向けて使われる言葉というイメージがありますが、「したたかさ」は男女共に用いることができます。使い方を具体的に見てみると、男女のどちらにも当てはまることがわかりますね。
「したたか者」
「したたか者」は男女のどちらに対しても使われる言葉で、使い方によって良い意味と悪い意味の両方に分かれます。
良い意味では、「逆境を生き抜いたしたたか者だ」といった具合に、強い人を連想させる言葉になるでしょう。
一方、悪い意味では「あの人は権力の座につくためには、準備を怠らないしたたか者だよ」とか「あいつはしたたか者なので信用できない」といった具合です。
「したたか者」は基本的に相手の人柄を言い表すため、相手に対してどのような感情を抱いているかで意味が変わってきます。
「したたかな造り」
「したたかな造り」が意味する「したたか」は、副詞の「ひどく」や「強く」といった意味になります。つまり、建物の状態を表現したい場合に適した表現です。
例えば「あのお寺はとてもしたたかな造りだ」を分かりやすく言うなら、「あのお寺はとても強く造られている」ということになります。
建造物の素晴らしさを表現する際に「したたかな造りだね」などと、さらりと言えたら素敵ですよね。
「したたかに打ちつける」
普段はあまり耳にすることがない使い方として、「したたかに打ち付ける」があります。こちらも「したたかな造り」と同じく副詞で、「ひどく」という意味です。つまり、「ひどく打ち付ける」ということ。
「転んで全身をしたたかに打ちつけた」なら「転んで全身を強く打った」という意味になります。
こうした表現は口語ではなく文語として用いられることが多いため、小説などの文章で目にすることが多い使われ方です。
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