「彼氏・彼女と話すことがなくて悩んでいる人」に関する専門家の意見
デート中は「話題を途切れさせない」「返答に詰まらない」の2点を守ればOK
会話の中身を重視するあまり、言葉が出てこなくなった経験のある人は多いのではないでしょうか。考えれば考えるほど、デート中に適切な話題というのは見つからなくなってしまうものです。これについて、『新型ぶりっ子のススメ 彼に恋させる、計算ずくの恋愛戦略』(下田美咲)には、以下のような記述があります。
「『デート中、会話をどうればいいか分からない』
と悩む女性は多いですが、そういう人は、会話を大それたものだとととらえすぎな傾向があります。
バラエティー番組でのトークじゃあるまいし、ショートして観客に向けてお話しするわけではないので、日常会話に関しては、おもしろい話をしようとしなくていいし、会話をしている状態さえ保てれば合格です。
それはつまり、話題を途切れさせないこと、返答に詰まらないようにすること。
この2つがしっかりできていれば、会話が上手な方だと言えます。
会話をする時のコツは、ゲームのマジカルバナナのように少しずつスライドして次の話題に繋げていくことです。
『ゴリラと言ったらバナナ、バナナと言ったら黄色』
という、あの程度の接点で、話題を次に繋げていくこと。
バラエティー番組のひな壇とは違って、デートの会話に特別な機転やギャグセンスなどはいりません。
気まずい沈黙を作らないようにさえすれば良いのです。
とにかく相手が話している時はしっかり耳を傾けて、次の話題にスライドできそうなキーワードを拾いましょう。
DJになったつもりで、言葉をなめらかにスムーズに、次に繋げていきましょう。」
このように、会話の中身よりも、とにかく途切れさせないことだけを考えればいいようです。デート中に気負い過ぎて会話が苦痛になっている人は、肩の力を抜きましょう。
「類似性をアピールする会話」で相性の良さを強調する手も
カップルで話すことがなくても居心地の悪さを感じないのなら問題ありませんが、明らかにデートが盛り下がっている場合には、どちらかが会話の口火を切る必要があるでしょう。どうせならいい雰囲気を作る話題を投下して、気まずいムードを払拭したいものです。こんなときに役立ちそうな「相性のよさを感じさせる話題」について、『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が3時間でわかる本』(内藤誼人)には、以下のような記述があります。
「お互いにしゃべっていて、『なんとなく波長が合うなあ』とか『相性がいいなあ』と感じることがありますよね。
なぜそんな風に思うのか、自分ではよくわからないかもしれませんが、もちろん、れっきとした理由があります。心理学的にいうと、これは『類似性の原理』によるものなのです。
私たちは、お互いに同じような家族構成であったり、同じような趣味を持っていたり、同じ出身地だったりすると、つまり類似する度合いが大きいほど、お互いに親密度や好意を感じやすくなります。これが類似性の原理です。
興味深いところでいいますと、お互いの兄弟の数です。
兄弟姉妹が2人の家庭で育った人は、やはり兄弟が2人という人とは、波長がよく合います。1人っ子の人は、相手も1人っ子だと、波長が合うように感じるものなのです。
ドイツにあるベルク大学のアーノルド・ランゲンマイヤーは、99組の夫婦について調べ、お互いの兄弟の数が同じだと、結婚満足度も高くなることを突き止めています。逆に、お互いの兄弟の数が違う夫婦では、なぜか満足度が低くなる傾向が見られました。
たしかに、『あっ、〇〇さんも兄弟が2人なの?僕もなんだよ』『えっ、××さんも兄弟の真ん中なんだね』などとしゃべっているうちに、お互いの中は良くなっていくものです。兄弟姉妹の話というのは、初対面での話題としてもそんなにおかしくないですし、仲良くなりたいなという人がいるときには、ぜひ切り出しておきたい話題です。
たまたま兄弟が同じ数であるとか、あるいはお互いに2番目だったりすれば、類似性も高くなりますし、簡単に親しくなれる傾向があります。もし兄弟の数が違うのであれば、さりげなく別の話題にすればいいだけです。
誕生月や星座についての話題でもいいですね。これについても類似性の原理があてはまることは確認されています。
サンタクララ大学のジェリー・バーガーは、「あっ、あなたと私は誕生日が一緒なんですね」と伝える実験をしたことがあります。もちろん、相手の誕生日はあらかじめ調べておいて、実験アシスタントがウソをついたのですが。
それでも誕生日が同じだと告げられた相手は、相手に親しみや好意を感じることが明らかにされました。
誕生月については、ピッタリ一致していなくとも、たとえば7月と8月くらいの差であれば、「ほとんど同じ」アピールをして類似性を感じさせるのもいいでしょうし、「お互いに夏生まれ」とか「冬生まれ」ということで類似性を感じさせてもいいかもしれません。
このように、結局、お互いの波長が合うとか相性がいいといった印象は、どれだけ類似性が高いのかである程度決まってくるのです。お互いに共通点があればあるほど、お互いの仲は親密になっていくという原理を覚えておくと、いろいろな場面で役に立つでしょう。
ちなみに、会話が得意な人は、類似性のアピールを無意識のうちにやっているのです。あなたもこのテクニックを会話の中に取り入れてみてください。きっと以前に比べてお互いが親密になっていることを実感できると思います。」
このように、彼氏・彼女と話すことがなくて困ったときには、「類似性のアピール」を意識して話題を探すといいようです。家族構成や誕生日、血液型などに類似点が見当たらなければ、「好きなラーメンはしょうゆ?味噌?塩?それともとんこつ?」「目玉焼きには何をかける派?」といった質問を投げかけて、共通項を見出しましょう。
<参考文献>
『新型ぶりっ子のススメ 彼に恋させる、計算ずくの恋愛戦略』(下田美咲)
『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が3時間でわかる本』(内藤誼人)
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