自分を誰かと比較して「要領が悪い」と悩む必要はない
何をしていても、自分よりデキる人にばかり目がいってしまい、落ち込む人もいるでしょう。しかしそれは、裏を返せば向上心がある証拠なのかもしれません。どんなにデキる人であっても、やはり上には上がいるものです。『1万人超を救ったメンタル産業医の 職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全』(井上 智介)には、以下のような記述があります。
「社会において、自分の立ち位置を確認する時に、どうしても他人と比較してしまうものですよね。さらには、他人と比較するだけならまだしも、その相手への嫉妬など、ネガティブな感情を抱いてしまうこともあるし、自信を失うようなことさえあります。
あなたも、他人と比べないほうが精神的にも楽であるのは、十分わかっているのに、知らぬ間に他人と比べてしまうのではないでしょうか。これには、インターネットが発達して、自分の比較対象が目の前にいなくても、簡単に自分と同じようなポジションの人を見つけることができるようになったことも影響しています。
(中略)
世の中には、心に余裕がなくなってきた時や不機嫌になった時、ムスッとした表情になる人も多いもの。あなたが比較する人は、『本当は色々と不安や苦悩があるのに、私の前ではニコニコしてくれる人』と受け取ってください。その相手は、自己肯定感の高い人である可能性が高いです。
(中略)
最初はそのことに気づかないかもしれませんが、相手と思う存分に比較して、相手の頑張りを認めて、相手に感謝してください。その結果、あなたが比較対象にしていた相手への見方もポジティブに変わります。すると、相手を起点として、もっとクリアに自分という存在が見えてくるのです。」
このように、他人を意識しすぎて劣等感を抱いてしまう場合は、相手も陰では苦労していることがあるはずなのに笑顔を向けてくれていると思うようにしましょう。人を妬まず、むしろ尊敬して生きていけたら、素晴らしいですね。
想定外の仕事を任されないようにする方法
なんとか自分の仕事を要領よく片付けられるようになったとしても、想定外の仕事を任されてしまい、断れないと、パンクしてしまいます。想定外のことに対応できないと、要領の悪さが余計に際立ってしまうかもしれません。それを防ぐ方法について、『私を振り回してくるあの人から 自分を守る本』(Joe)には、以下のような記述があります。
「皆さんの中には、会社などで『なぜか自分だけがたくさん仕事を振られる』とか、『社内で私だけ、こき使われるんですけど……』と悩んでいる人も、少なくないのではないでしょうか。そういう皆さんは、おそらく全員、人前での『忙しがり方』が洗練されていないと思います。ですので、今日からはもっと、現代風に忙しがってみてください。
現代の会社の多くでは、ただ普通に頑張って働いているだけでは、あっという間に理不尽な仕事を押しつけられるし、最終的にはそれによって、過労自殺をするくらいまで追い込まれることも少なくありません。ですので、そこで働く皆さんも普段から、ただ真面目に頑張るだけではなく、もっと無駄な仕事が押しつけられないような、『有能な人っぽい忙しがり方』を身につけて、当たり前にそう振る舞えるようにしておきましょう。
具体的には、次のような演出を日常的に入れていきます。まったく難しくないので、明日からでも試してみてください。
・社内を移動するときには、書類を見ながら歩く。自分のデスクに戻ったときは一瞬、立ち止まり、疲れたような顔で『ふーっ』と息をついてから座る。
・仕事中、『えーっと、これは……』と考えているような真剣な顔をして、デスク上の書類を、右から左へ、左から右へと意味ありげに並べ替える。
非常に単純な動きなので、『本当に?』と思うかもしれませんが、あなたの周りにいる、上司から仕事を押しつけられていない同僚を観察してみてください。不条理な仕事を押しつけられてない人は、普段から当たり前のように、そういう動きをしているはずです。こういうのを、ちゃんとやるかどうかで、会社でのあなたの立ち位置は変わってきます。」
忙しいフリをするのは、慣れないうちは難しいかもしれません。しかし予定にない仕事を押しつけられなくなれば、心に余裕も生まれます。予定外の仕事のせいで、要領が悪くなってしまう自覚がある人は、試してみるといいでしょう。
<参考文献>
『1万人超を救ったメンタル産業医の 職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全』(井上智介)
『私を振り回してくるあの人から 自分を守る本』(Joe)
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