共依存恋愛はキケンって本当?相手への依存を克服する方法を徹底分析

  • 「共依存恋愛」に関する専門家の意見やアドバイス

    DVもひとつの「共依存恋愛」


    パートナーからDVを受けながらも離れられないのは、第三者から見たら普通の状態ではありません。しかし、二人の関係はその前提で成り立っているので、問題が解決することはないでしょう。『共依存はひとつ:お互いの力を奪い合う 逃れられない関係』(あなここ出版部)には、以下のような記述があります。

    「(前略)DVは圧倒的な身体的・心理的暴力によって相手を支配することだと、『映像と音とフラッシュバックの恐怖』で書きました。DVの場合は、徹底的に相手を観察することにより、窮屈な状態に追い込むことで、身動きできない状態を作ります。
    相手はそのプレッシャーにより、正常な判断ができなくなり、怯えた精神状態の中に粗を見つけ出され、つけ込まれていきます。恋愛依存の場合は、自分が相手から受けた最高の愛眼の目を求め、その一瞬の満ち足りた気持ちを最高のものとし、その最高なものを求めるがあまり、愛情確認を繰り返します。自分の不安を打ち消すために、自分に目を向けさせようと、さまざまな理解不能な言動を繰り返すのです。

    DVも恋愛依存もあまり変わりないと考えられます。男性の場合は暴力、女性の場合は自傷や相手に究極の選択をさせることで、依存者は過去の執着に取り込まれていくのです。怯えれば怯えるほど、共依存という深みにはまってしまいます。
    その窮屈な関係の中で、相手の選択は狭められ、だんだんと逃げ場をなくしていくのです。

    窮屈な人間関係を作っていくプロセスの中で、少しでも居心地の良さを感じはじめたら、共依存といういつか壊れる関係の始まりなのかもしれません。共依存とは『私がいなければ相手は死んでしまう』というように、自分が必要とされることが喜びに変わり、依存者と引きあい、相手として選ぶことで成り立っていくのです。健全な心を持つ人さえも自分の過去の執着に巻き込んでいくことから、この共依存という言葉が使われるようになったのではないかと思います。」

    このように、身体的・精神的暴力によって支配するDVは、相手の正常な判断能力を奪います。女性の場合は、自傷行為や試し行動でパートナーの逃げ場を塞ぐこともあるでしょう。こうした歪んだ関係の中で「自分がいなければ相手は死んでしまう」といった思い込みが生じるのが、共依存の始まりなのかもしれません。

    共依存から抜け出した成功例


    共依存から抜け出すのは、容易なことではありません。しかしなかには、苦労なく共依存から簡単に抜け出した人もいるようです。『共依存スパイラル:~僕がメンヘラ女子とわかれるまで~』(性と心のカウンセラーゆうじ)には、以下のような記述があります。

    「(前略)さて、今の僕の隣にはここまで語って来たあのメンヘラカノジョはもはやいない。連絡先もわからないし彼女が今どこで何をしているのかもまったくわからない。いや、正確に言うと別れて一年ほどはちょくちょく姿を見てしまう機会もあったのだけれど、それも最初だけ。もうとっくに縁が切れている。僕は見事に厄払いできたわけだ。

    前章でも語った通り、母を人質に取られ、更には『共依存』的思考に搦め取られてあやうく同棲→結婚ルートまでいきそうだった僕がどのようにしてこのカノジョから逃げることができたのか。

    それが意外や意外、実にカンタンな方法だった。こんなウルトラQがあるなら誰かもっと早く教えて頂きたかった。『女の子には優しく』よりよっぽど使えるテクニックだ。

    結論から言おう。僕はそれまで、彼女からの連絡に事細かに付き合ってきた。メールが来ればバイト中であろうとすぐ返し、昼夜問わず彼女に付き合った。どんなに忙しくても週に一度は必ず会う機会を作った。これを、止めたのだ。ただそれだけだ。端的に言ってしまえば、僕は彼女を『ガン無視』したのである。

    これはしかし、結果としてそうなってしまった、というのが正直なところで、僕としては彼女を無視する気はなかったのである。当時実は僕は晴れて就職浪人どころか本当に大学の留年が決まってしまい(これに関しては別の話なのでっ詳しい話は省くが、意図せずそうなってしまった、というのは強調しておきたい)、就職活動についても一から予定を組み直さなければならず非常にバタバタしていた。更には父が入院したりと立て続けに色々なことが起こった。さすがの僕も、彼女と長々と電話したり、メールをいちいち返したりということができなかったのだ。

    事情をあっさり目に説明し、その後は短文のメールを10回に1回くらいの割合で返していた。留年に関して告げた時はいつも通り大暴れしていたが、それに付き合う元気もなかった。ハッキリ言ってこっちはまったくそれどころじゃない。これまで精神面で耐えていた僕が『物理的』負担によって彼女との連絡を絶たざるを得なかったのだ。

    そうして、そんなバタバタした日々が二週間ほど過ぎたころ……。

    彼女から、一通のメールが届いた。
    『別れたい』と最初に書かれたそのメールは以降、この二週間自分がどれほど孤独で辛かったかが書かれており、『一週間に一度も会ってくれない』僕がどれだけ非道で人間離れした冷血漢であるかが恨み言とともに書かれていた。

    重ね重ねいうが、二週間である。こちらは人生の一大事が二つも重なっているのである。この二週間は僕からすれば本当に『一瞬』でしかなかったのだけれど、僕の可愛いメンヘラカノジョにとっては『永遠の無限地獄』だったようである。

    このメールを頂いた時、さすがに呆れた。呆れたし、喜んだ。もはや僕はガッツポーズすらしていた。一年半……もうすぐ二年も経とうと言うそれなりに長い付き合いのカノジョから別れを告げられ僕はガッツポーズをかましていた。本当はもう別れたかったのである。自分からそれを言い出せなかったのがもはや『共依存』でしかなかった。それが、僅か二週間の冷却期間によって見事晴れたのだ。

    一緒に長い時間を過ごしすぎたことにより、互いに感覚が麻痺していた。異常なことに異常と気付くことすらできなくなっていた。トラブルの中にいる時、人は冷静な判断力を失うものである。だが、ひとたび冷静な判断力を取り戻しさえすれば、人はいともカンタンにそのトラブルから抜け出せてしまえたりするのである。」

    「共依存」の当事者になってしまっている間は、それが普通でないことに気づきにくいようです。周りの友人など信頼できる人が助言してくれた時には、耳を傾けるようにしましょう。

    <参考文献>
    『共依存はひとつ:お互いの力を奪い合う 逃れられない関係』(あなここ出版部)
    『共依存スパイラル: ~僕がメンヘラ女子とわかれるまで~』(性と心のカウンセラーゆうじ)

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