「女の敵は女」に関する専門家の意見やアドバイス
女社会で「敵」とみなされずに生き抜く方法
女社会の人間関係は、子ども時代から大学生になっても、社会人でもママ友社会でも、本当に大変なものです。周囲とうまく付き合っていくための方法を知っておくと、少しは楽に渡り歩くことができるかもしれません。『読むと心がラクになる めんどくさい女子の説明書』(山名裕子)には、以下のような記述があります。
「『女の敵は女』とよく言われますが、これは、真理をついています。女子は周りと自分を比較して不安になったり、悲しんで怒ったり、相手を蹴落とそうとしたりする性質があることをお伝えしてきましたが、とくに女子率の高い女子は、その傾向が強く現れます。
ですから、女子率の高い女子と接するときに自分も女子率高めで対応すると、そこに比較競争が生まれて関係がぎくしゃくしやすくなります。女子率の高い女子と接するときほど、こちらの女子率をぐっと下げて『私はあなたの敵ではない』と感じさせることが大事です。
女子率を下げるということは、具体的には相手を優位に立たせて、相手のライバルにならないことです。失敗談を話したり、自分の苦手な分野の話をしたりして、相手を優位な気持ちにさせてあげましょう。
告白された話をするよりは、振られた話をしましょう。出世した話よりは上司に叱られた話をしましょう。自分の悩みをうちあけて相談するのも有効です。相手に『自分とは同じステージにいない』と思わせたらこっちのもの。そうすることで相手から敵とみなされなくなるので、人間関係が円滑に回ります。
たとえて言うならば、女優キャラを演じて周りに嫉妬されるよりは、女芸人を演じて周りから好かれる方が人生がうまくいくのに似ています。テレビなどでおバカキャラやデブキャラなどの人気が高いのは、視聴者が無意識に優位に立てて広い心で応援できるからです。
『わざと相手を優位に立たせるなんて嫌!』と思う人もいるかもしれません。けれども、相手と張り合って結局は脚を引っ張られたり、悪口を言われたりするリスクに比べたら『相手を優位に立たせて満足させてあげる』方が、よっぽど楽で快適です。少し肩の力を抜いて、相手に花を持たせてあげることを覚えると、女子との付き合いはぐっと楽になります。
『試合に負けて、勝負に勝つ』という言葉がありますが、相手を優位に立たせてあげるだけで、お互い居心地よく過ごせるのであれば、結果的には得するはずです。」
群れずにいられる女性なら、こんな考え方は不要なのかもしれませんが、それでもできれば周りに「敵」は作りたくないものです。女性が集うコミュニティに属するときは、「試合に負けて、勝負に勝つ」という言葉を胸に留めておくと、自分のプライドを守りながら心地よく過ごせるのかもしれません。
群れずに自分らしく過ごすことを選択してもいい
「友達がいない」と思われたくなくて、誰かと一緒にいないと不安になる女性は少なくありません。群れから離れてひとりで過ごすには、どのような段階を経るといいのでしょうか。『女子の人間関係』(水島広子)には、以下のような記述があります。
「男性が一般に一人で行動することを問題視しない一方で、女性は群れたがり、一人でいると『友達がいないように見えるのでは』と気にする傾向があります。これは学生時代の『トイレに一緒に行く』などというところから始まっているのでしょう。
『選ばれる性』である『女』としては、一人でいることは『誰にも選ばれなかった』ということ。まさに落伍者ということになってしまいますね。ここにも『女』を癒やす一つのポイントがあります。
巻き込まれない
ここでの『巻き込まれない』方法は、二通りあります。一つは、物理的に巻き込まれないこと、もう一つは精神的に巻き込まれないことです。
物理的に巻き込まれない、というのは、群れて行動しない、ということです。女子中学生ならまだしも、社会人になってまで群れて生きていきたいのか、ということをよく考えてみましょう。群れることの束縛感、無力感などを総合的に考えてみれば、『女』として群れていくのではなく、意思のある女性として自然体で生きていくというのは十分に考えられる選択肢ですし、それが大人になるということだと言ってよいと思います。
一人でいると『寂しい人』だと思われる、見ている時点で、精神的に巻き込まれていると言えます。これは自分自身の『女』の癒やしに関する話です。『女』は一人でいることを『誰にも選ばれていない寂しい人』と意味づけしたがりますが、実際のところ、一人でいることには何の問題もありません。むしろ一人でいられる人は自信のある人。そして、一人でいるときこそ最大の自由があり、あとは何かの目的のためにその自由をどの程度犠牲にしていくか、というふうに人生を考えてみればよいのです。
精神的に巻き込まれない、ということを意識するためには、例えば、『時々ランチや女子会を欠席する』というところから始めてみてもよいでしょう。そのような自由が自分にあるということを少しずつ確認していくのです。しかし、それも許さないような『群れ方』なのであれば、そこに大人の女性が自分らしく存在するのは不可能だと思います。物理的に巻き込まれない方を選んでいくしかないでしょう。」
このように、実はひとりでいることに何の問題もないことを知ると、精神的に自由になれるのかもしれません。
<参考文献>
『読むと心がラクになるめんどくさい女子の説明書』(山名裕子)
『女子の人間関係』(水島広子)
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