「友達が少ない」に関する専門家の意見やアドバイス
過去のトラウマを脱却し、恐れず友達を作る方法
友達が少ない人は、過去に嫌な思いをしたことが原因で、一歩踏み出す勇気がないのかもしれません。過去にそういうことがあると、大人になってから友達を新たに作るのは至難の業かもしれませんが、『大人の為の、友達をつくる方法』(速水英二)には、以下のような記述があります。
「なぜ、私達は知らない人に話かけることを怖いと感じるのでしょうか。
私達はこの世に生を受けてから、始めは両親、そして保育園、幼稚園、小学校、中学校といろいろなコミュニティーの中で人との関係を持ちます。その中では、大なり小なり人間関係のトラブルが発生するものです。
人に無視されたり、拒絶されたり、そのようにあからさまなものでないにしても、人間関係で傷ついた経験をすることはあるはずです。私達の脳は過去の体験や経験から、同じようなシチュエーションに遭遇したとき、将来起こることを想像するようにプログラムされています。それは一度犯した失敗を二度と繰り返さないようにする為に進化の過程で培った知恵と言ってもいいでしょう。
ですが、そのプログラムがマイナスに働いてしまうのです。新しい人間関係を構築しようとする時に、あなたの脳は過去に受けたこころの傷の体験から、再度こころの傷を負わないようにする為に、恐怖心という形で警告するのです。
この恐怖心が強くなりすぎると人は臆病になります。失敗や傷つくことを恐れて、自分から行動することが出来なくなるのです。私は先ほど、この問題は想像している以上に重大な問題であり、必ず解決しなければならない問題だと言いました。
これから友逹を増やしたいと考えているあなたにとって、人間関係で必要以上に傷つくことは絶対に避けねばならないことです。なぜならば、人間関係においては、人に傷つけられる可能性が必ずあるからです。一度や二度ならまだしも、それが何回も続けば、『傷つくことはもう嫌だ。もう友逹を作ることなんて辞めよう』という考えに至る可能性が大きくなります。
友逹を作ることを辞めようと考えることは非常に危険です。友逹を作ろうという積極的な意思がなくなった時点で友逹を作ることは極めて困難になります。友逹になるには相手のことを積極的に知ろうとしなければいけませんし、積極的に相手に自分のことを知ってもらわなければいけません。積極的にコミュニケーションをとることで、少しずつ関係が強くなり友達になるものだからです。
『もう友逹を作ることなんて辞めよう』という考えは、本来、親友になれるはずの人物と出会ったとしても、そのチャンスを逃してしまうことに繋がるのです。だから、必要以上に傷つくことは絶対に避けねばならないのです。」
「友達なんていらない」と決めつけてしまうと、ますます人との縁が遠ざかります。無理をする必要はありませんが、本来、親友になれるはずの人物との出会いを逃してはならないでしょう。
「教わること」が友達作りのきっかけになる
大人になってから友達を作るとなると、学生時代のように教室に気の合いそうな人を見つけるような簡単なわけにはいきません。では、どのようにしてきっかけを作ればいいのでしょうか。これについて、『10人の友だちができる本』(高橋フミアキ)には、以下のような記述があります。
「教えることが困難な時代になっています。忠告やアドバイスを素直に聞く人があまりにも少ないと感じるのは私だけでしょうか。忠告やアドバイスは、ともするとお説教に聞こえてしまいます。いまの時代、お説教を喜んで聞く人はどこにもいません。お説教は敬遠されるのです。
逆に教えたいと思っている人はたくさんいます。自分の知っている情報を誰かに言いたいと思っているのです。相手の知らないことを知っているということで優越感を味わうことができますから。
人間関係をうまくするコツは教わることです。相手に何かを教えようと思わないことです。年下の人からも、何かを教わろうとしてください。『若い人は、いま何をもらうと喜ぶのかなあ』とか、『最近、流行っている歌は何?』とか、『テレビタレントで誰がいま人気があるの?』など、若い人たちから学んでください。今日から、『ちょっと教えて』と気軽に言ってみましょう。」
「教えてもらう」という姿勢をみせることが、人との距離を縮めるきっかけになることもあるようです。聞き上手になるだけで、友達の輪が広がるかもしれません。
<参考文献>
『大人の為の、友達をつくる方法』(速水英二)
『10人の友だちができる本』(高橋フミアキ)
スゴレンは、「男女の恋愛の本音」を集めた恋愛アンケートに基づいて作成した女性向け恋愛コラムを提供しております。さまざまな恋愛シーンで活用できるコンテンツを配信中!