アセクシャルの人が抱える悩みとは?
診断などで「もしかしたら自分もアセクシャルかもしれない」と感じた人の中には、同じような悩みを抱えたことがある人もいるのではないでしょうか。
自分は変なんじゃないかと思ってしまう
「友人たちは当たり前のように恋をして、パートナーとのセックスも普通にしてる。でも自分は当たり前のことができなくて…。『どうして?』と聞かれても答えられないから、自分はおかしいんじゃないかと感じてしまう」(28歳/男性/会社員)
「恋愛をしたい」「セックスをしたい」という感覚は、アセクシャルの人にとって感じたことのない理解できない感情です。大多数が当たり前と感じていることを自分だけが理解できないと、「自分が変なのではないか」と感じてしまうことがあります。
また、アセクシャルというセクシャリティを知らなければ、「自分がおかしい」という考えに深く悩まされてしまうことも多いでしょう。
結婚できないので世間体が気になる
「私がアセクシャルだと自覚したのは、30代を過ぎた頃でした。自分の中では長年の悩みの答えを見つけて楽になりましたが、同年代の友人はほとんど結婚しているし、親戚なども含めて世間体が気になってしまいます」(35歳/女性/IT企業勤務)
アセクシャルと一口に言っても、蓋を開けてみれば、その先にはさらに多様な価値観が広がっています。自分はアセクシャルだと自ら診断を下していても、パートナーを求めて結婚をしたり、子供を望む人もいるのです。
ですが「自分は結婚できない」と納得して独身を選ぶ人もいます。自らのセクシャリティにケリを付けられたとしても、今度は世間体という壁にぶつかって悩んでしまう人も多いのです。
恋愛感情抜きでも「パートナー的存在」が欲しい
「たとえ恋愛感情がなくても、パートナーや家族が欲しいと思うことはあります。人に対して愛情を持つことはできる。でも『私のこと好きなの?』と聞かれた時に、自分がどんな意味合いで相手を好きなのかをうまく説明することができなくて…」(37歳/男性/自営業)
人に対する愛情は、恋愛感情からのみ芽生えるものではありません。友情や家族愛なども、立派な愛情です。恋人から夫婦へ、そして家族ができるまでの過程において、愛情の形も変わっていきますよね。それでも、恋愛感情抜きの愛情を説明するのが難しいこともあります。
「恋愛したほうがいいよ」と押しつけられること
「恋愛をしたくないわけじゃなくて『できない』のに、それを分かってもらえないことが多い。グループで話している時に、『恋愛っていいよ』『恋愛しないなんて損』と言われるのが辛いです」(26歳/女性/看護師)
「恋愛をしたくない人」と「恋愛ができない人」には明確な違いがあります。アセクシャルの人にとって、恋愛をするかどうかは自分の意思で決められることではないのです。
セクシャリティは、努力して変わっていくものではありません。変わっていくことが自分を苦しめることの方が多いでしょう。「自分の常識こそが正しい」と思い込んでいると、知らず知らずのうちに、周りの大切な人を傷つけることになってしまうのです。
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