かわいいのに面白い?福井弁のフレーズ
友達とお茶しているときや、会社の人との飲み会などで話題にしてみてはいかがでしょうか。「福井弁にこんな言葉があるよ。かわいいし面白いよね」って、盛り上がること間違いなし。
それでは、かわいいのに面白い福井弁のフレーズをご覧ください。
響きがかわいい「鉛筆ぼんぼん」
鉛筆にぼんぼん?何のことだかさっぱり分からないけど、なんだかかわいい感じがして微笑ましい、この「鉛筆ぼんぼん」。これは、使っていて芯先が丸くなってしまった鉛筆のことを言います。
この「鉛筆ぼんぼん」と対のように使われるのが「鉛筆つんつん」です。こちらの意味は、鉛筆を削ったばかりで芯がとがっている状態のこと。「ぼんぼん」と「つんつん」。なんだかくすっと笑ってしまいそうな表現が良いですよね。
使われ方としては、「学校の支度しね。鉛筆ぼんぼんだっでしょ(学校の支度しなさい。鉛筆の芯先が丸くなっていたでしょ)」となります。
「つるつるいっぱい」
「つるつるいっぱい」というと、つるつるな状態のものや鶴がたくさんなのかと思ってしまいますが、実は違います。
この「つるつるいっぱい」は、コップなどの容器に液体があふれそうなほどいっぱいに入っていること。簡単に言うと、容器に入った液体が、表面張力をおこしている状態のことを表しているのです。
そのため、「ジュースを入れたけどつるつるいっぱいなっつんた(ジュースを注いだらこぼれそうなほどいっぱいになっちゃった)」や「お茶つるつるいっぱいにしての(お茶をいっぱいにしてね)」というときに使われる方言となります。
この「つるつるいっぱい」は、言い方はかわいいけれど、内容が科学的で奧が深い方言ですよね。
「じゃみじゃみだから」
昔のテレビではよく見られた「砂嵐」のことを、福井弁で「じゃみじゃみ」と言います。
テレビ画面が「砂嵐」になるのは、その日の放送が終わってから次の日の放送が始まるまで。そのため、「じゃみじゃみ」は「砂嵐」のことだけでなく、今日のテレビ(放送)が終わったよというニュアンスでも用いられます。
使い方としては、「じゃみじゃみだから、もう寝よっせ(今日の放送が終了したから、もう寝よう)」や「ねんねは、じゃみじゃみ見ると泣き止むね(赤ちゃんは、砂嵐を見ると泣きやむね)」となります。
「誰もえんでの」
「今日、誰も家にえんでの」と言われたら、「今日、誰も家にいないからね」ということ。「~えん」は、「~いない」を表すときに使われる方言で、「~してえん」と言えば「~していない」というようになります。
そのため、「今日、バイト休んでえんかった?」は「今日、バイト休んでいなかった?」となり、「今日、テスト勉強してえん」と言えば「今日、テスト勉強していないよ」というような使い方がされます。
標準語で「~してないよ」と言うと、語気が強くなり喧嘩でもしているかのような雰囲気になってしまうことがあるでしょう。しかしながら「~えん」だと語気が強いという印象もないため、優しくてかわいい言い方になるのが良いですよね。
「ちょっきりやで」
福井県在住でなくても、住んでいる地域によっては聞いたことがあるという人もいるかもしれません。この「ちょっきりやで」の「ちょっきり」は、福井弁で「ちょうど」という意味です。
「集合は9時ちょっきりやで」と言えば、「集合は9時ちょうどね」という意味。この他、「ちょっきり半分こにしよう(ちょうど半分こにしよう)」というような言い方もされています。
こんな風に「ちょっきりね」なんて言われたら、かわいいなぁとほっこりしてしまいそうですよね。
「ちゅんちゅんやで」
まるで雀がいるかのような方言「ちゅんちゅんやで」。かわいい雰囲気が印象的なこの方言は、「雀がいるよ」と教えてあげている訳ではありません。
この「ちゅんちゅん」は「熱々」という意味。熱い鉄板に水滴を落とした際、水滴が蒸発する音が「ジュン」や「チュン」というように聞こえたことから、このように言われているようです。
「お茶がちゅんちゅんだから気ぃつけての(お茶が熱々だから気を付けてね)」というように使います。また、心が熱くなっているときにも「心がちっかちゅんちゅんしている(こころがとても燃えている)」というように言い表されるようですよ。
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