使いたくなる!かわいい福井弁を紹介《前編》
福井で使われている言葉そのものに、かわいい印象をあたえるものが多くあるのです。どのような方言が出てくるのか楽しみですよね。それでは、かわいい福井弁について見ていきましょう。
「ほやほや」
「ほや」と聞くと貝のほやを連想してしまう人もいそうですが、「ほや」は福井弁で相づちを打つときなどに使われる方言。
標準語では、話をしているとき「そうそう」や「うんうん」など相づちを打つという人も多いのではないでしょうか。この相づちが福井弁では「ほや」や「ほやほや」となります。
「ほやほや」と言う響きが柔らかい雰囲気なので、かわいい言い方だなぁと感じる人も多いはず。また、相づち以外にも「そうなんだよ」といった共感を表すときに「ほやほや」が用いられます。
「ようけ」
「ようけ」の意味は、「たくさん」や「多い」「余るほどいっぱい」です。この方言は、関西や東海地域、下関などさまざまな地域で使われている言葉。そのため、比較的意味が分かりやすい方言といえるのではないでしょうか。
この「ようけ」の語源は、「余計」という言葉が転じて「ようけ」になったのではないかと言われています。使い方としては、「こんなにようけ持ってきて(こんなにいっぱい持ってきて)」というようにすると良いでしょう。
「ようけ」以外にも、たくさんやいっぱい、多いという意味で使われる方言として、「いっぺぇ」や「ぎょうさん」が用いられています。
「うそうそ」
「うそうそ」とは、古くて汚れている様子を表す言葉。お気に入りの洋服など、何度も着ていると徐々に色が薄くなってしまったり変色してしまったりしますよね。
このような状態になってしまった洋服などに使われるのが、この「うそうそ」なのです。また、汚れている状態も「うそうそ」という言葉で表現されます。言葉だけを聞くと「嘘嘘」かと思ってしまいそうですが、決して嘘をついているわけではありません。
「もう洗わな、うそうそになってるよ(そろそろ洗わないと、汚れているよ)」や「たくさん着たから、もううそうそやね(たくさん着たから、古くなって汚れてきたね)」というような使い方がされています。
「おちょきん」
「おちょきん」と聞くと、どんなことをイメージしますか?たいていの人は「貯金」を丁寧に言ったのかなと想像するかもしれませんね。実はこの「おちょきん」は、正座や場合によっては行儀を良くする、姿勢を正して座るという意味で使われます。
そのため「おちょきんしねま」と言われたら、「きちんと正座しなさい」や「姿勢を正して座りましょう」と促されていることになるのです。
しかしながら、意味を聞いていたとしても、「おちょきんしねま」と言われたら、やっぱり「貯金しようね」と言われているような気がしてしまいますよね。
「ぬれんざ」
「ぬれんざ」は「濡れんざ」で、濡れないという意味。ひどい雨が降ったり、水が飛んできたりしても「びしょびしょに濡れなかったよ」「濡れてぐっしょりにならなかったよ」という状態のときに使われる方言です。
ところで「ヌレンザ」という傘は、ご存じでしょうか。この傘は、福井県にある洋傘店で販売されている商品。
この「ヌレンザ」は、福井弁の「ぬれんざ」にちなんで名付けられたそうで、「ぬれんざ」の意味のように、傘を一振りするだけでほぼ乾いた状態になると評判の傘なのです。
雨が降っていても濡れなかったら、「雨が降っていたけど、ぬれんざ」って言ってみたいですよね。きっと、「どんな意味?」と話題になるはずですよ。
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