トナラーの心理や理由【後編】
ここからは、後編です。
空間認識能力の欠如
人間には誰しも「これ以上は近づかないで」というパーソナルスペースがあります。そのパーソナルスペースに入り込まれること自体が不愉快であり、そこに踏み込んでくる人のことを理解できないものです。
そして、空間認識能力が欠如しているトナラーは、平気でパーソナルスペースに入り込んでくるのです。パーソナルスペースの範囲は、人によって違うものです。ですが、空間認識能力が欠如していると、相手との距離感を測ることができなくなります。
必要以上にくっついて座ったり、接近して話をしたり…本人が意図していることではないので、他意も悪意もない行動ということになります。
自己防衛本能
何かに追いかけられている不安がある時、人は無意識のうちに自分の身を隠す方法を選びます。一種の、自己防衛本能ですね。
その心理が、トナリング行為に当てはまる場合もあるのです。大きな車の隣に並んだり、目立たない人の隣に並ぶなど…自分を目立たせないためのトナリングです。自分を守ることに夢中なので、人の気持ちを考える余裕はないのかもしれません。
しかし、この場合のトナラーは、それが迷惑行為だと指摘されれば、すぐさま反省します。もともと気が弱いトナラーなので、人が嫌な気持ちになっていると知ったらその場を離れるでしょう。
好きな人の隣がいい
ここで言う「好きな人」とは、恋愛に限ったものではありません。自分が親しみを持っている人の隣を選ぶという、本能ですね。
こういった心理によってトナラーとなる人は、どんなに狭い場所でも、トナリングをするはずです。さらには、相手もそれを喜んでいるはずと思っている節もあります。
人には、親しみのある人と一緒にいると何故だか安心する…という心理があります。どこにいても、自分と繋がりのある人の存在が、安心材料となるのです。
このトナラーは悪意ではなく、好意を持ってトナリングをしているといえるでしょう。
人を困らせて自分の欲求を満たしたい
これは、れっきとした犯罪を狙っているトナラーです。痴漢やスリなど、人と密接しているからこそ出来る犯罪を目的としています。
電車やジムで女性の隣を選ぶ、パチンコで隣の席を取る…。トナラーの心理の見極めは難しいですが、トナリングのあとでもぞもぞと落ち着きがなくなったら、注意すべきでしょう。
そもそも、海外ではトナラー自体が「何か危害を加える気なのでは?」と警戒される場合があるようです。パーソナルスペースの問題ではなく、意味の解らない行動には、警戒心を抱いて当然なのです。
何かを目的としているトナラーには、何かしらのサインが表れるはず。そのサインを見逃さないようにしましょう。
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