無性愛者が心地よく暮らすコツ&考え方とは
そんな社会で、性的指向において少数派である無性愛者の人たちが心地よく暮らすには、どんなコツがあるのでしょうか。また、どのような考え方をすると、心地よく暮らせるのかも考えてみます。
恋愛感情や性欲がないのは悪いことではないと考える
異性に対して可愛いとかカッコいいとは思うものの、付き合いたいという恋愛感情はまったく感じない自分に「どこか欠陥があるのでは」と感じるのも無理はないでしょう。
とはいえ、病院で「あなたは無性愛者です」と診断されるものでもありません。自分自身を知るために、自己診断を行うのはいいでしょう。そして、無性愛者だと思ったら、恋愛感情や性欲がないことは性的指向の特徴だと考えることが大事です。
自己診断の結果から無性愛者だと確信したとしても、恋愛感情や性欲がないのは少しも悪いことではありません。むしろ、恋愛や性欲に付きもののトラブルとは無縁になるのですから、かえって良かったと考えるといいかもしれませんね。
自分らしさを大切にする
無性愛者かどうかを判断するための項目には、相反する要素もたくさんあります。これらの項目はひとつの目安になりますが、絶対ではないのです。結婚したくないという診断項目もあれば、結婚願望はあるという診断項目もあり、チェックしたからといって必ずたった一つの答えに導かれるわけではありません。
「なかけん」こと中村健さんのように、通常は無性愛者が苦手とする恋愛話を歓迎する人もいて、一括りりできないのは明らかです。自分がどんな性的指向を持っているのかを受け入れ、それを大切にしないと自分を見失ってしまうでしょう。
何よりも自分を大事にし、自分らしさを失わないことが、無性愛者が心地よく暮らすためには不可欠な考え方です。
人の言うことに耳を貸さない
無性愛者は性的マイノリティの一つであるため、とかく好奇の目で見られがち。人は多数派の考えがまともであり、少数派の考えは異質と受け止めがちなので、偏見や誤解から嫌な思いをするのは、容易に想像がつきます。
とはいえ、無性愛者は恋愛感情がないだけで、家族や友人への愛、かわいいペット達への愛情はしっかり持っています。いわれなき中傷や侮蔑的な言葉を投げかけられたら、「そんなんじゃないのに…」と傷つくのは必至です。
しかし、少数派への風当たりがきついのは世の常。人の言うことにいちいち耳を貸していると、心も体ももちません。「言いたければどうぞご勝手に」と放っておくことも、心地よく暮らすためには必要な考え方です。
理解してくれる人と付き合う
恋愛感情がないのが特徴の無性愛者ですが、診断のためのチェック項目にもあったように、結婚したいと考える人もいます。その結婚には恋愛感情はありませんが、互いの信頼で構築された絆が生まれるでしょう。
愛情と信頼は人を強く結びつけますが、どちらがよりもろいかといえば、愛情ではないでしょうか。一時の熱に浮かされ、浮気をする人が後を絶たないことからも明らかです。一方の信頼は、相手を裏切らない限り、いつまでも強固に続くでしょう。
無性愛者として生きていくには、辛いことも多いはず。すべての人に理解してもらうのはやめ、ありのままに受け入れてくれる人だけと付き合う方が、心地よく暮らせるでしょう。
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