コレは間違い!無性愛者に対する誤った認識とは?
続いては、無性愛者に対にする世間の誤った認識とはどのようなものなのかを見ていきましょう。
性欲がないから自慰行為をしない
チェック項目からもわかるように、無性愛者は他人に性的欲求を感じないのであって、人間の本能としての性欲は持ち合わせています。そのため、無性愛者は自慰行為をしないというのは誤った認識です。性欲があり、自慰行為も行います。
性的行為そのものに嫌悪感を抱いているわけではないため、性欲を満たしたいという思いはあります。しかし、他人と関わる形での性欲はありません。したがって、自慰行為がもっとも適切な選択です。
セックスという行為によって、他の人に性欲を満たしてもらおうという考えがない点は、たいていの人にとって理解できないもの。その無理解が、無性愛者に対する誤った認識につながっています。
無性愛者だから他者に対する愛情がない
無性愛者は恋愛感情を抱いたことがなく、さらに恋愛にも関心がないため、しばしば愛情そのものがない人だと見られます。けれど、無性愛者にないのは恋愛感情だけ。家族や友人、小さな子供、また愛犬や愛猫といったペットに対する愛情は、きちんと持ち合わせているのです。
恋愛感情と、大切な人やペットへの愛情が別物だということは、誰にでも納得できますよね。無性愛者が持ち合わせていないのは恋愛感情だけですので、まったく愛情がない冷たい人間だと思われるのは、無性愛者にとって非常に辛い誤解となります。
愛情がないから結婚する気がない
無性愛者の中の少数派には、結婚する気がある人もいます。チェック項目に挙げなかったのは無性愛者の大部分に該当しないからですが、家庭を持ちたいという考えの人は、実際に存在するのです。
そのため、無性愛者は愛情がないから結婚する気がないという認識は、半分正解で半分誤りといったところ。それというのも、家庭を持ちたいという気持ちから結婚する気はあるものの、やはり恋愛感情はないからです。
ただ、大多数の人と同じように、信頼できる人と確かな関係を作りたいという気持ちはありますので、恋愛感情抜きの、家族愛や友情に溢れた結婚ならできるでしょう。
恋愛も性欲もないから自分以外の誰かを求めない
恋愛感情も性欲もないから自分以外の誰かを求めないという認識も、無性愛者に対して多い誤解です。この認識には、3つの誤りが存在しています。
まず、無性愛者には恋愛感情はないものの、大切な人を思う愛情はあります。また、性欲がないのも誤解です。さらに性的指向における少数派であるがゆえに、信頼できる人を求める気持ちは普通の人より強いかもしれません。
恋愛感情はなくとも、信頼関係が構築されるなら結婚という選択もありでしょう。また、結婚すれば、幸せな家庭を築くためにセックスして子供をもうけることもあります。
恋愛感情も性欲もないから、他の誰かを求めないというのは、無性愛者への理解がいかに乏しいかがよくわかる誤った認識です。
スゴレンは、「男女の恋愛の本音」を集めた恋愛アンケートに基づいて作成した女性向け恋愛コラムを提供しております。さまざまな恋愛シーンで活用できるコンテンツを配信中!