セックスで泣く心理に関する専門家の意見やアドバイス
セックスで幸せを感じるのはなぜ?
「セックス中に女性が泣く理由」として、「幸せな気持ちになっている」とご紹介しました。しかし、そもそもなぜ、セックスで泣くほどの幸せな気持ちになるのでしょうか?それには、女性の体内で分泌されるホルモンが影響しているようです。『セックスしたがる男、愛を求める女』(アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ )に、そのホルモンについての記述があります。
「セックスしたい衝動を引き起こすテストステロンは、男性が女性より10~20倍も多い。男の性衝動が急激で強烈なのはそのせいだ。(中略)いっぽう女性に多いのはオキシトシンである。オキシトシンは『抱きしめホルモン』の異名をとっていて、性的に高まってきたときは男女ともにたくさん放出されている。ただし男性は勃起したとたんオキシトシン濃度が急激に下がってしまう。セックスのあと、女は抱きしめられるのが大好きだが、男がそそくさとベッドを出るのはそのためだ。(中略)
大好きな人といっしょにいると、胸が熱くなるような、何ともいえない気持ちになるが、それはオキシトシンのしわざである。また恋に落ちたときのオキシトシン濃度は男性より女性のほうが高い。女性のほうがすぐ相手に夢中になるのはそのためだ。体内のオキシトシン濃度が上がるほど、愛情が豊かになって、相手とのきずなが深くなる。」
恋人と一緒にいて胸が熱くなるような幸せな感覚を覚えるとき、その現象にはオキシトシンが関わっており、セックスの際も分泌されているとのこと。男性は勃起することでオキシトシンの濃度が下がってしまうそうですから、もしかしたら女性がセックスで泣く感覚は、男性には理解しにくいのかもしれませんね。
絶頂時は泣いているどころではない?
「セックス中に女性が泣く理由」として、「絶頂寸前になっている」というものもご紹介しましたが、女性は実際に絶頂を迎えると泣くどころではなくなってしまうようです。『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』(宋 美玄)に、オーガズムを迎えた女性に関して次のような記述があります。
「絶頂にのぼりつめたとき、彼女はどんな声を出しますか?アダルト作品では『イク!』と絶叫したり、甘い声ですすり泣いたりという表現がよく見ら れますが、ほんとうにオーガズムを迎えると、そんなかわいらしい反応をする余裕はなくなるようです。下半身からわきあがってくる快感で、動物が低くうめいているような声をあげる人も少なくないようですよ。」
本当の絶頂を迎えている時は、泣いている余裕もなくなってしまうとのこと。さっきまで泣いていた彼女がうめきだしても、驚かないであげてくださいね。
お酒の飲みすぎには注意
「気持ちよすぎて泣くセックスのやり方」として、「ほろ酔いになる程度のお酒を飲む」とご紹介しました。セックスの前にお酒を飲むことに関しては、『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス 上級編』(宋 美玄)にも以下のような記述があります。
「アルコールは人を大胆にしますよね!酔った勢いで意中の相手に告白したり、一夜限りのアバンチュールを体験したりといった経験がある人は、少なくないでしょう。かつてアルコールが媚薬として扱われていた時代もありました。飲酒によって解放的な気分になり、性欲が増進するためです。
しかしその一方で、酔いが進むと神経伝達が抑制され、男性なら勃起が妨げられるようになります。無事にペニスが固くなり挿入できたとしても、快感に対して鈍くなっているため、イキにくくなるでしょう。また、ふだんからアルコール摂取量が多い女性は、オーガズムに至るまでに、より多くの刺激を必要とするという報告もあります。 」
やはり飲みすぎは良くないようですね。気分を高めることはできても、体が反応しなくなってしまっては気持ちいいセックスどころではありません。飲む量には十分注意してくださいね。
<参考文献>
『セックスしたがる男、愛を求める女』(アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ )
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』(宋 美玄)
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス 上級編』(宋 美玄)
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