アソコの形や作りに関する専門家の意見やアドバイス
女性器の構造
女性器全体の構造や役割を詳しく把握できていない人は多いのではないでしょうか。『最高に気持ちがいい! 感じるセックス、飽きないセックス』(OLIVIA、喜田 直江)では、女性器の構造について次のように書かれています。
「性器は、外性器と内性器の2つに分かれています。外性器とは、クリトリスや大陰唇、小陰唇などからなる外に露出した部分のこと。
小陰唇は、ひだひだの部分。性的に刺激 を受けて興奮すると、充血して膨らみ、花びらが開くように、広がります。
大陰唇は、小陰唇 の外側のぷっくりした部分。挿入の時の衝撃を和らげるクッションの役割を果たしています。
小陰唇の上の端っこに位置するのがクリトリスです。神経が集中している非常にデリケートな部分です。
性的興奮と刺激が加わると、充血して勃起します。もっともオーガズムを感じやすい性感帯といわれています。
平常時、クリトリスは包皮をかぶっています。パッと見ただけでは見分けづらいのですが、勃起時に、指の腹で触れるとコリコリと硬くなるのがわかります。」
このように通常の状態と興奮している状態とでは膣の形は変化します。
そもそもの膣の見た目には種類があるかもしれませんが、実際に性行為をしている際、形は大きく変化している可能性があると言えるでしょう。
医学的には存在しない
膣には上つき・下つきがあると言われています。しかし実際のところは、医学的な所見は無いようです。この件について『女も知らない女のカラダ』(対馬 ルリ子)には、以下のような説明が書かれていました。
「女性の性器に関して、よく『上つき』『下つき』ということがいわれます。
これには、膣口が前の尿道口寄りのほうに位置していると『上つき』、肛門に近いほうに位置している と『下つき』という説と、女性が立ったときに、小陰唇の上の合わせめのあたりが見えると『上つき』、見えないと『下つき』といわれるそうですが、医学的な診断(所見)ではありません。<
膣口の位置に関しては、そもそも標準の膣口の位置などはありません。
たとえば恥丘は、若い女性はふっくらしていますが、年齢とともに脂肪が減りやせてきます。若い女性は立ったときに、恥骨が高くて性器の合わせめあたりが見えにくいので『下つき』、年齢が上がって恥 丘がやせてくると『上つき』に。もっと高齢になり、 性器が萎縮し小陰唇などが膣の中に引き込まれていくと、また『下つき』になるわけです。」
こう説明されているのを見ると、なるほど…と納得できる部分があるのではないでしょうか。
上つき・下つきの医学的な診断は無いという件にも驚きですが、何より年齢や脂肪の増減などにより膣の見た目が変わる事にも神秘を感じますよね。
排卵前後で膣の皮膚の厚さが変化する
女性には生理といった毎月の身体のサイクルが存在します。それにより、膣の皮ふの厚さが変化するという事が説明されている書籍もありました。それは、『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス 上級編』(宋 美玄)です。
「月経前になると女性のエストロゲン値が変化することによって、膣上皮が薄くなります。膣上皮とは膣の最も表面にあたり、ペニスと接触する部分です。
薄い ほうが感度がよくなるのでは……と思われそうですが、膣上皮はセックスの摩擦に耐えるための組織なので、これに厚みがないとペニスが膣内を擦るたびに痛みが生じることもあるといわれています。
反対に、膣上皮が厚くなるのは排卵のとき。摩擦に負けないようにすることで、セックスしやすい環境を整えるということでしょう。 」
このように、排卵付近には膣上皮が厚くなり、逆に生理付近は薄くなると、医師である著者が解説しているのです。膣上皮の厚さが変化するというのは、膣の見た目が変化するということでしょう。
<参考書籍>
『最高に気持ちがいい! 感じるセックス、飽きないセックス』(OLIVIA、喜田 直江)
『女も知らない女のカラダ』(対馬 ルリ子)
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス 上級編』(宋 美玄)
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