おったまげー以外にバブルに流行った言葉【動詞編】
転がしてる?
現代の人が「転がす」と聞いたら、「ボールを転がす」くらいしか転がす対象が思い浮かばないかもしれません。
バブル当時は、大変景気が良く、土地を買い込む人も珍しくありませんでした。高騰すると見越した土地を買い占め、その後売却して高額の利益を生んでいく方法を「土地を転がす」と表現したのです。
今で言う「メルカリ転売」の大規模バージョンといったところでしょうか。さぞみなさん「おったまげー!」だと驚いているでしょう。
土地を転がし、どんどん儲けていく人がいたのですが、いきなりバブルが崩壊した後に大きな借金を背負って破産した人も少なくありませんでした。
悲惨すぎて「おったまげー!」どころの話ではありませんね。
ケツカッチン
映画監督が撮影中に「オッケー!」と言って撮影を終了させる時に、カチッと鳴らす道具を見たことがあるでしょうか。通称「カチンコ」というのですが、「ケツカッチン」という用語はこのカチンコからきています。
「ケツ」は「尻」のことであり、次の予定が差し迫った場面で「ケツカッチンだから、もう次の予定先に行くねー!」というように、「引き延ばせない」「忙しい」「次の予定が入っている」という意味で使用していました。
現代では使う人もいなくなりましたが、毎日予定がたくさんある人にとっては、とても便利な用語だと言えるでしょう。
ぶっとび!
「ぶっとび!」は、「おったまげー!」と同じような意味を持つものの、「おったまげー!」よりも比較的使いやすい用語です。
爆発などの際の「吹き飛ぶ」という現象を「ぶっ飛ぶ」と表現することがあり、「ぶっとび!」はここからきていて、驚きの表現を誇張した用語であると言えるでしょう。
そういえば、怒りが頂点に達した時「ぶっ飛ばすぞ!」と怒鳴る人がいますが、確かに「殴るぞ!」よりも勢いを感じるのは誰しも同じなのではないでしょうか。
「あの人ぶっ飛んでるよねー」と聞くと、「一般的な考え方にとらわれない豪快な人生を歩んでいる人」だと何となく想像がつきます。
多少言葉のニュアンスに変化はあるものの、現代でも広く使われているのですね。
しもしもー
芸能界では、一般の人が聞いても意味が分かりにくいように、「逆さ言葉」を使うことが今でもあるようです。1980年代に業界で頻繁に使われていた逆さ言葉は、芸能人のように華やかな生活をしている一般人にも浸透し、普通に使われていたのです。
「もしもし」と電話に出るところで「しもしもー」と言い、「寿司」を「シースー」と言ってみたり、「銀座」は「ザギン」、「六本木」は「ギロッポン」と表現していたのです。
何だかダサいようにも思えますが、当時の若者たちには目新しく、使っている人こそがカッコよく見えたのでしょう。
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