女性はいつ発情する？ムラムラ・イライラのタイミングを徹底解説！

女性の発情ホルモンは1つではない？

性欲や発情にはホルモンの分泌が影響しているといわれています。女性の場合は複数のホルモンが関わっているようです。

『最高に気持ちがいい！　感じるセックス、飽きないセックス』（OLIVIA、喜田 直江）では、「女性の発情ホルモンは 『エストロゲン』と『オキシトシン』」として、次のように解説しています。

「女性の発情スイッチのカギを握るのは、女性ホルモンの『エストロゲン』と幸福ホルモンの『オキシトシン』の2つ。

まず、女性ホルモンについて学びましょう。女性の性欲に関わるホルモンには『エストロゲン（卵胞ホルモン）』と『プロゲステロン（黄体ホルモン）』の2つがあります。（中略）

月経中は出血もあり、身体が重だるくどんよりする時期。エストロゲンもプロゲステロンも 分泌量が低下。

この時期のセックスは、気乗りもしにくいですし、衛生面と体調を考えるとお すすめできません。

月経後は、エストロゲン優位の卵胞期。体調も気分も絶好調。『生理後に性欲が増す』という女性が多いのは、エストロゲンのせい。

女性は、エストロゲンが分泌されることによっ て、規則正しくムラムラしてくるのです。（中略）

発情のカギを握るもうひとつのホルモンは『オキシトシン』です。

オキシトシンは、心地よい肌の触れ合いをしている時、出産時や、お母さんが赤ちゃんに母乳を与えている時に分泌され、子宮を収縮させる働きがあります。

セックスの始まりで、キスや肌の触れ合いが始まると、オキシトシンが脳を刺激して性欲を感じます」

女性の発情には2つのホルモンが関わっているとのこと。生理周期によるホルモンの増減が影響するだけでなく、恋人との触れ合いなどでも発情スイッチは押されるということですね。

産後はセックスしたくない？

本文で「産後は性欲が減退してしまう」とご紹介しました。『女も知らない女のカラダ』（対馬 ルリ子）にも同様の記述があり、次のようにアドバイスされています。

「女性の性欲が減退する理由のひとつに、育児疲れや寝不足、赤ちゃんのことが気になって『その気になれない』といった心理的な要因があります。 また、産後のホルモンバランスの変化も影響しています。

とくに授乳中は、授乳分泌のために働くプロラクチンというホルモンが、性欲にかかわる女性ホルモンを抑制するために、性欲が低下する傾向があります。（中略）ですから、産後のセックスを再開するときは、初夜と同じ、デリケートなものと思っていたほうがいいでしょう。」

ここでもホルモンの分泌が影響し、性欲が低下してしまうとのこと。しかし、絶対にセックスできないというわけではなく、再開するためには女性の身体や気持ちにしっかり配慮することが大切ということですね。

男性も生理について知っておくべき？

発情を含め、女性は生理やホルモンによって、体も気持ちもさまざまな影響を受けてしまいます。

『ヒアリングセックス』（長谷川 瞳）では、「女性の生理周期を把握すれば関係が深まる」として、男性に向けて次のようにアドバイスしています。

「乳首は敏感ですので、愛撫はとにかく”優しく”することが重要。ただ、普段は問題ない強さの愛撫であっても、女性が痛みを感じる場合があります。

それは、生理前の時期。乳首だけではなく、乳房も張って胸全体が痛くなるという女性も多いですから、男性は注意が必要です。

また、子宮の位置も生理周期によって変化します。生理前には子宮が下りてきますから、いつもなら気持ちいい後背位に痛みを感じる場合もあるのです。（中略）

PMS（月経前症候群）と呼ばれる症状に悩んでいる女性のなかには、生理前になると自分の意識とは関係なく、怒りっぽくなったり不機嫌になったりしてしまう人もいます。

（中略）男性がパートナーの生理周期を知り、PMSに理解があれば、彼女がたとえ理不尽に不機嫌になったとしても、大きな喧嘩に発展したり、喧嘩が長引いたりするようなことはないのではないでしょうか。

作り手の多くが男性である AVなどのアダルトメディアでは、『生理前の女性は発情している』という偏った情報だけを発信し続けています。

それも一部の女性には当てはまることではありますが、生理周期の時期によっては通常のセックスにも苦痛を感じてしまう女性もいることを男性にも理解してほしいのです。」

生理の周期により、いつもは気持ちよく感じるセックスが苦痛になってしまったり、無意識に怒りっぽくなってしまったりといったことも起こってしまうとのこと。

男性にしてみたら理解不能なことが多いかもしれませんが、発情の時期だけでなく、そういった時期もあるということを把握しておいてもらえたら嬉しいですね。

＜参考文献＞
『最高に気持ちがいい！　感じるセックス、飽きないセックス』（OLIVIA、喜田 直江）
『女も知らない女のカラダ』（対馬 ルリ子）
『ヒアリングセックス』（長谷川 瞳）