他にもある「○○こい」の方言
「なれこい」
「ふてこい」「しらこい」と同様に、「なれこい」も関西地方の方言です。標準語でいうところの「馴れ馴れしい」という意味を持っていて、宮城などでも使われているようです。
例えば、初対面なのに距離感が近い人は「なれこい人」と表現されます。他に「なれこい態度」「なれこい言い方」も代表的な使い方です。
「ひやこい」
関西圏を中心に使われる「ひやこい」には、「冷たい」という意味があります。大阪・奈良・和歌山のほか、徳島にも広まっている方言です。
また、似ている表現として、福島・埼玉・静岡などでは「ひゃっこい」という言葉が使われています。こちらも「ひやこい」と同じく「冷たい」という意味です。
どちらも「ひやこい・ひゃっこい+◯○」の形をとり、◯◯には人や態度、言い方などが当てはまります。例えば「冷たいお茶」なら、「ひやこい・ひゃっこいお茶」と表現されます。
「めんこい」
「めんこい」とは、北海道や東北地方で広く使われている方言の一つです。どちらかというとメジャーな方言なので、テレビや雑誌などで目にしたことがあるのではないでしょうか。かなり広く知られているがゆえに、「めんこい」と名付けられた商品もあります。
「めんこい」には「可愛い・可愛らしい」という意味があり、語源は「愛し(めぐし)」という古語です。ペットや子供、服や顔など、可愛いもの全般に使えます。また、小さな子を褒めるときには「めんこいな(偉いな)」と言うケースもあります。
「やにこい」
主に関西圏に伝わる「やにこい」は、地域によって異なる意味を持つ方言です。例えば京都・兵庫では、「やにこい」は「弱々しい・壊れやすい」という「か弱さ」を意味します。
一方、奈良県では「弱さ」のニュアンスが少し変わり、「粗悪で貧弱な」という意味です。さらに和歌山県では、「ものすごい」という風にガラッと意味が異なります。
例えば京都で「あの人、やにこいわぁ」と言うと「あの人、弱々しいなぁ」という意味ですが、場所が和歌山県なら伝わり方は180度変わるでしょう。というのも、和歌山県では「あの人、ものすごいなぁ」と凄さを伝える意味になるからです。
「しなこい」
福島県には「しなこい」という方言が伝わっています。「しなこい」は形容詞の一種で、「柔らかくて弾力性がある」という意味です。
シチュエーションとしては、主に食べ物の食感を表すときに使われます。例えば、「このホルモンはしなこいから噛み切れない」という表現のように、食事中に使用されることが多いです。
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