心理学からみる「同族嫌悪」とは?
「同族嫌悪」と「鏡の法則」は似ている?
「同族嫌悪」と「鏡の法則」は似た部分があります。まず「鏡の法則」とは、対面する問題や物事において、原因は他でもなく自分自身にあることを示す法則のことです。例えば、相手に対して同族嫌悪を抱く原因は、相手ではなく自分にあるといえます。
対面する相手の悪い所を直そうとしても、それは問題の解決には至りません。同族嫌悪するのは、自分の中にその問題があるからです。それを解決しないかぎり、相手が変わっても同じように同族嫌悪は起こるでしょう。
結局のところ、同族嫌悪も鏡の法則も、あなた自身が変わらなければ問題が解決しないことを物語っています。目の前の人を変えたとしても、あなたが変わらない限りは同じことを繰り返すのです。
自分の悪い部分が見えてしまう
自分の悪い所やダメな所って、誰だって認めたくないものですよね。自覚したら自分はダメな人間だと認めてしまう気がして、頑なに拒みたくなります。そしてその心理が、同族嫌悪を引き起こし、相手に対して強い嫌悪感を抱かせてしまうのです。
それはまるで、目の前にダメな部分を詰め込んだ自分自身がいるような感覚でしょう。自分では「あの人はダメだ」「ここができていない」と決めつけていても、頭のどこかでは「自分と似ている」と鏡を見ているように感じます。
相手を通して自分の悪い部分が見えてしまうので、似ている相手を自分のことのように感じ、嫌悪してしまうのです。
自分の方が良いと正当化しようとする
似ている相手のダメな部分や気になる部分を見つけることもあるでしょう。そして人は、「自分の方がマシ」「自分の方ができている」と自分を正当化しようとします。まるで自分が優位な立場にいるかのように、自分の存在を確かなものとして認めようとするのです。
「私はあいつとは違う」「俺の方が上だ」と、同族嫌悪の対象を見下したような態度を取ってしまうこともあるでしょう。自分のダメな部分を持っている相手を認めず、拒絶するかのように嫌悪するのです。
それはいわば、自分の弱さを認めたくないという心理ともいえます。誰だって自分の欠点と正面から向き合うのはとても嫌なことでしょう。
認めたくないと拒絶する
同族嫌悪する相手は、いわば自分を写した鏡といえます。自分の悪い所、ダメな所、嫌な所を見せつけられているようで、相手の存在を認めたくないと拒絶してしまうでしょう。相手を認めたら、まるで自分がダメなように感じてしまうからです。
自分と似ているからこそ、自分を投影して嫌悪し、強い憎しみを感じてしまうのです。そしてそんな自分を認めたくないという心理が、さらに相手を拒絶します。本来は自分の顧みなければいけない部分を、相手が悪いとして決めつけてしまうのです。
同族嫌悪する相手は、いわば自分の写し鏡です。目の前にいる人間が、まるで自分の悪い所ばかりを詰め込んでできた人物のように感じるので、嫌悪や憎悪といった気持ちを持ってしまうのでしょう。
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