「初夜」に関する専門家の意見やアドバイス
「結婚初夜」を期待できないパターンも……
結婚前であるにもかかわらず、セックスレスの悩みを抱えている人もいるようです。結婚前にセックスレスになるカップルには、どのような事情があるのでしょうか。『誰にも言えない夫婦の悩み相談室』(小野美世)には、以下のような記述があります。
「あるクライアントさんから、『結婚を前提に交際中の彼がいるのですが、セックスレスです。子供もほしいので彼に話したところ、『結婚したらがんばる』と言ってくれましたが、このまま結婚していいのでしょうか……』と、相談メッセージをいただきました。この女性はきっと、彼のことがすごく好きで、このまま結婚したいと真剣に考えているのだと伝わってきますが、カウンセラーとしての私の見解は、『その結婚、ちょっと待って!』です。
結婚するときには、自分と相手の価値観が似ているか、また、お互いの家族の状況など、考慮すべき事柄がたくさんあります。つまりは、相性を重視するわけですね。性の性質が合わないからといって結婚をやめる人は少数です。
でも、カップルが同棲を始めれば、セックスは時とともに減ります。正式に結婚した場合も、もちろん同じです。結婚前からすでにセックスレスのカップルは、結婚後はさらにレスの状況が進みます。
このことを知らない方が多すぎます。『結婚したらがんばるよ』と言っていたはずの彼が、結婚してしばらくすると、『やっぱり無理だった』『その気になれない』と言い出すことが本当に多いのです。」
結婚前からセックスレスを抱えているカップルの場合、いわゆる「結婚初夜」から関係をリセットするのは難しいかもしれません。たとえ彼が頑張ると宣言しても、その気持ちを持続できるとは限らないので、それなりに覚悟が必要でしょう。
初夜を迎える前に性感染症の検査をしておこう
結婚前にしておくべき準備はたくさんあります。初夜を迎えるにあたり、お互いに性感染症でないかどうかの検診を受けておくと、安心でしょう。『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』(宋 玄)には、以下のような記述があります。
「セックスにおけるマナーとして身につけておきたいもののなかに、性感染症についての正しい知識が挙げられます。STD(Sexually Transmitted Diseases)、性行為感染症といわれることもありますが、その名のとおりセックスをすることで感染する病気すべてを指すことばです。
産婦人科には、こうした病気に感染してしまった人が多く訪れます。彼女たちは、単に運が悪かったのでしょうか? 必ずしもそう言い切ることはできません。どうしたら感染するのか、感染したらどうなるのかを知っていれば防げたのではないかと思える場合も多々あるからです。
・複数のセックスパートナーがいる
・コンドームを使わずにセックスをする
・爪が伸びていて膣や外陰部を傷つける
・シャワーを浴びずに不潔な状態でセックスをする
右のような人、および右のような人をパートナーに持つ人は、感染のリスクが高いと思っていいでしょう。
なかには自覚症状があまりない病気もありますし、性器ではなく喉に感染するものもあります。”セックス”にはオーラルセックスも含まれるのです。『もしかして……』と思い当たることがある人は、早めに病院に行って検査をしましょう。
(中略)
このように性感染症には正しい治療法があり、そのほとんどは病院で診察を受けて初めて取りかかることができます。まずは”知ること”からすべてが始まるのです。」
安心して初夜を迎えるためにも、パートナーと一緒に検診を受けてみてはいかがでしょうか。
<参考文献>
『誰にも言えない夫婦の悩み相談室』(小野美世)
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』(宋美玄)
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