世界の「結婚初夜」の風習とは?
初夜権
「初夜権」とは、中世ヨーロッパにおいて、領主などの権力者や、神官、僧侶などの聖職者が統治する地域において、新郎よりも先に新婦と初夜を過ごすことができる権利のことです。今となっては考えられない風習ですが、権力者が力を誇示するために行われていたとされる風習です。
初夜権については様々な言い伝えがあります。中世ヨーロッパでは血液が災いをもたらすと信じられていました。処女が初めて性行為をする際の出血で夫婦に災いが起こらないように、領主や聖職者が初夜を新婦と過ごし夫婦を守っていたとも言われています。
初夜覗き
「初夜覗き」は韓国で行われていた風習で、名前の通り、新郎新婦の初夜を親戚や近所の人が覗きにくるというものです。せっかく二人で過ごす夜を他の人に見られてしまうのは誰でも嫌ですよね。しかし、初夜覗きにはしっかりとした理由があり、若い新郎新婦が初夜を失敗しないように見守ったり、新郎新婦を悪いものから守るために行われる風習だそうです。
花嫁を悪いものから守るための風習には他にもいろいろなものがあり、欧米では新居の敷居をまたぐ時は新郎が新婦を「お姫様抱っこ」して悪いものから守る、という風習もあります。欧米の結婚式では定番の「ブライズメイド」もその一つで、結婚式を妬む悪魔から新婦を守るために、友人が同じようなドレスを着て悪魔を混乱させ新婦を守った、という伝説からきています。
純粋無垢なものである新婦はたくさんの人たちから守られている、ということがよくわかる風習ですね。
新郎扱い
「新郎扱い」も韓国の風習で、なんと結婚式の後に新婦の身内や親戚、近所の人たちが、寄ってたかって新郎をいじめる風習のことをいいます。いじめの内容としては、新郎に詩を作らせて下手だと罵る精神的なものから、棒で足を叩いたり、足首を縛って逆さに吊るしたりする肉体的なものもあります。
また、夫婦の性的なことを問い詰めるというセクハラもあるそうで、このいじめは新婦の家で宴会が始まるまで続きます。現代では結婚式の後ではなく、披露宴中にいたずらが行われることもあるそうで、新郎の忍耐力や精神力を試すために行われる伝統的な風習です。
花嫁が花婿の父親とセックス
これは世界だけでなく実は古来の日本でも行われていた風習です。昔から新郎は一家の大事な跡取りとされていました。そのため、新婦が本当に新郎にふさわしいかどうかを新郎の父親とセックスさせて判断しよう、という今となっては考えられないものです。現在も一部の国や民族の間では伝統として残っているようで驚きを隠せません。
風習にとらわれず自分たちの「結婚初夜」を
ここまで日本や世界の結婚初夜の風習を紹介してきましたが、どれも現代ではなかなか理解しにくいものばかりですね。一部の国や地域ではこのような風習が残っていて、それに則って結婚初夜を過ごす夫婦もいますが、今は自由と人権が尊重される時代です。風習にとらわれず、自分たちが好きなように結婚初夜を過ごしましょう。
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