「優しい人」に関する専門家の意見やアドバイス
相手を「優しい人」だと信じることから始めよう
「この人は信じても大丈夫だろうか」と迷いながら関わっていると、相手の本質が見えなくなってしまうもの「きっと優しい人のはずだ」と信じて人と接することで、生き方が変わってくるかもしれません。『恋愛上手なあの子がしてる 溺愛されるわがままのすすめ』(萩中ユウ)には、以下のような記述があります。
「私は、日々の気づきや感じたことをブログやSNSで発信していますが、読者の方から『ユウさんは、どうしてそんなに前向きに考えられるのですか?』とよく聞かれます。
それは、『人は優しい』『相手は私を助けてくれる存在』という信念で生きているからだと思います。
(中略)
どうしてそうなったのかというと、『人は優しい』ものとして生きると、とてもラクだからです。素直に愛情を受け取れるし、素直に自分を出せる。それに、そう見方をしていると、嫌いな人がいなくなります。
(中略)
どんな人にもいろいろな面があります。厳しい顔、優しい顔、ストイックな部分、ちょっとズルいところ……すべての面が”人”をつくっています。
『人は優しいはず』と思っていると、相手のネガティブな一面だけを見て『この人はこういう人』と決めつけなくなる。一歩引いて、相手のいろいろな面に目を向けられるようになるのです。
だから、”優しい人””いい人””素敵な人”を探すのは全然大変じゃありません。反対に、極悪人を探すほうがよっぽど難しいと思うのです。
もしあなたが『彼氏は欲しいけど、全然いい人がいない……』と思っているのなら、相手に興味を持って、いろいろな面を見るようにしてみてください。そうすれば自然と、あなたのまわりにたくさんの”いい人”が現れはじめますよ!」
このように、周囲の人のいろいろな面を知ろうとすることで、優しいところや魅力的だと感じられる部分を見つけられるかもしれません。
「優しい人」ってどんな人?
他人から「優しい人」だと言われたら、誰だって嬉しいでしょう。「優しい人」とは、具体的にどのような人物を指すのでしょうか。『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(DJあおい)には、以下のような記述があります。
「褒め言葉として『優しい人』ってよく出てくると思います。
優しい、って言葉、すごく柔らかくて印象もいいですからね。特にどこを褒めたらいいのか分からないときに使ってしまいがち。
でも、優しい人って怖い人でもあるんですよ。この人とはもう無理だな、付き合い切れないな、と思ったら、スパッと関係を切っちゃいます。そうしないと、悪口を言っちゃうからです。『きれいに見放してあげることができる人』が優しくできる人なんです。
あと勘違いされやすいのが、いい人=優しい人ではないこと。優しい人は時に厳しいことを言う場合もあるからです。優しい人は、相手が欲しいものを差し出してあげるのではなく、相手にとって必要なものを差し出すことができる人だから。
例えば、その人に癒しの言葉が必要なら、癒しの言葉をかけてあげるのが優しい人。一方で、その人に厳しい現実が必要なら、厳しい現実を突きつけるのも優しい人です。その人に自立心が必要ならば、手を貸さずに見守ってあげるのも優しい人です。一見、厳しい人に見えるかもしれませんが、それは『優しい人』の定義を間違っているからです。嫌われることを怖がっていい顔しかできなくなった人は、ただの都合のいい人です。『してあげる優しさ』よりも『しない優しさ』というものを極めているのが優しい人。優しい人は決して万人に好かれるわけではない、ということを忘れずに。
優しい人は強い人でもあります。何が正しいのかちゃんと知っていて、その正しさを差し出すことができる人です。強くなれなきゃ、優しくなれません。
そして優しい人は他人を嫌いになりません。なぜかというと、嫌いになるまで干渉しないからなんです。そういうふうに言うと少し冷たく感じるかもしれません。でも、それが一番、人に優しくいられる距離なんですよ。」
このように、「優しい人=いい人」ではないことに注意したほうがいいようです。万人に好かれようとするのではなく、相手のためを思って時には厳しい意見を突き付けることができるのが、本当に優しい人なのかもしれません。
<参考文献>
『恋愛上手なあの子がしてる 溺愛されるわがままのすすめ』(萩中ユウ)
『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(DJあおい)
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