お嬢様言葉の特徴《挨拶・会話編》
では、どう言い換えればいいのでしょうか?ここでは、お嬢様言葉として使える挨拶表現について見ていきましょう。
「ごきげんよう」
お嬢様言葉らしい挨拶の代表格が、「ごきげんよう」です。
「ごきげんよう」は、文字通り「機嫌」と「良い」が合体した言葉です。つまり、「あなたの機嫌はいかがですか?」と、相手の気分を尋ねる挨拶だと言えます。いかにも漫画のお嬢様が使いそうな言葉づかいですが、実は「ごきげんよう」を使う人は一定数実在しています。
たとえば、名門女子校の中には、「挨拶は『ごきげんよう』を使うこと」と、校則で指定されているところがあります。そうした環境では、日常的に「ごきげんよう」と言い合うのです。
あなたも、友達に「ごきげんよう」と言ってみてください。もし真顔で返礼されたら、相手は高確率で名門校出身ということになります。
「ごめんあそばせ」
「ごめんあそばせ」という言葉は、あなたも聞いたことがありますよね。では、どういった意味なのかはご存知ですか?
「ごめんあそばせ」は「ごめん」と「あそばす」を繋げた挨拶です。「ごめん」は日常語で使う「ごめん」です。「あそばす」はとくに意味がなく、遊ぶ余裕を込めた語尾です。
つまり「ごめんあそばせ」は、「ごめんね!」とほぼ同じ意味になります。ただし、深々と謝罪しているわけではなく、「失礼します」「すみません」に近いニュアンスです。
たとえば、人からペンを借りたいときに「ごめんあそばせ」を使ってみてください。「ごめんあそばせ。ペンをお借りできて?」と言うのが、お嬢様の口調というわけです。
「どうぞよしなに」
ドラマやアニメで上流階級のキャラクターがたまに使うのが「どうぞよしなに」というフレーズです。これもお嬢様言葉の一種に該当します。
「よしなに」とは、「よくしてほしい」という意味です。つまり、「よろしくお願いします」と大体同じような挨拶になります。
あなたも「よろしくお願いします」と言いたい局面で、さらっと「では、よしなに」と言い換えてみてください。気品のあるお嬢様らしくなります。ただし、さほど面白い言葉でもないので、相手に無言でスルーされてしまう可能性を想定しておきましょう。
「ありがたく存じますわ」
人間関係で感謝は重要なものですよね。お嬢様言葉ではどのように感謝を表すのでしょうか?
「ありがとうございます」ではお嬢様らしくはありません。「感謝いたします」という言い方は間違いでもないのですが、面白みがありません。よりお嬢様言葉らしいのは「ありがたく存じますわ」という言い方です。
「存じます」は「思います」の謙譲表現にあたります。つまり「ありがたく思います」に敬意を込めたフレーズです。お嬢様言葉らしいのでぜひ使ってみてください。
ちなみに、「ありがとう存じます」という言い方もあるのですが、こちらの言い方は違和感を覚える人が多いようです。「ありがたく存じます」の方が伝わりやすくておすすめです。
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