八方美人な人の心理とは?
しかし、簡単に変われるほど八方美人の心理は単純ではありません。複雑な心理の持ち主だからこそ、八方美人な振る舞いをして悩んでしまうのです。
誰からも嫌われたくない
全ての行動に一貫しているのが、嫌われたくないという心理です。誰からも嫌われたくないという願望が常にあるため、誰に対しても愛想よく接してしまいます。
八方美人ではない人からすれば、簡単に人から嫌われることはないだろうと考える人もいるでしょう。実際、お互いにいい大人なら、よほどのことをしない限り他人から嫌われることはありません。
しかし、八方美人はそもそも、誰かとケンカしたり誰かから嫌われたりするほどの深い付き合いを知りません。他人と深い付き合いをしていないため、嫌われて誰かから拒絶される経験をしたことがないのです。ただし、経験がなくても想像はできます。誰かから嫌われ拒絶されるイメージが浮かぶため、それが恐怖心となり、八方美人な振る舞いへと繋がっているのです。
争い事を避けたい
基本的に争い事が嫌いな八方美人は、自分が我慢してトラブルが避けられるならばそれでよし、という考えを持っています。平和で、誰もがニコニコと笑っていられる空気が続けばいいと考えているのです。
八方美人にとって、意見の食い違いも争い事に含まれます。意見が食い違い討論することを良いことだと考えておらず、仲違いするリスクが真っ先に浮かびます。仲違いの可能性がほんのわずかだったとしても、八方美人にとって争い事に大も小もありません。
必要であれば自分は周りの意見に合わせ、仲違いした人がいればそれぞれに共感して機嫌を直していきます。愛想を振りまいてばかりと勘違いされやすい八方美人ですが、実は少しでも争いが起きないようにと、常に神経を張り巡らせているのです。
いい子でいたい
いい子でいたいという考えは、常に八方美人の心の中に深く渦巻いています。人付き合いにおいて、いい子な人は争い事にも巻き込まれにくく、多くの人から好かれやすいものです。自分もそうでありたいと理想を持っているのです。
誰から見てもいい子でいれば、誰からも好かれます。反感を買うこともなく、深い付き合いもないため争いも起きません。自分のことが気に入らない人がいたとしても、いい子でいれば周りに守ってもらえます。
そんな美味しいポジションを知ってしまえば、いい子から抜け出す気はなかなか起きません。たとえそれが上辺だけの関係だったとしても、今更深い関係を築くリスクと比べれば安いもの。そう考えて八方美人を演じ続ける人は決して少なくありません。
異性からモテたい
異性からモテたいという一心で八方美人になる人もいます。ただしこのタイプの八方美人は、異性に対して八方美人なだけであり、同性に対してはドライな一面を見せることも珍しくありません。
この心理の持ち主は、特定の誰かに好かれたいとは考えていません。ただ、多くの異性から羨望の眼差しで見られることに快感を覚えるのです。多くからモテていることは自分が魅力的な存在である証拠。それは自身のステータスになり、周囲にマウントを取るための材料となります。
ただし、それでも根本的な部分は他の八方美人と変わりません。嫌われることが怖いため、同性に対してドライな一面を見せることがあっても、基本は愛想を振りまき続けます。同性からも好かれれば自分の魅力に繋がるため、男女問わず多くの人から好かれたいと考えています。
孤独が怖い
ほとんどの八方美人に共通している心理が孤独が怖いということです。一人ぼっちになることが何よりも怖いため、一人にならないために愛想を振りまき続けます。
また、基本的に寂しがり屋なため、誰かと一緒じゃないと何もしたくないという人がほとんどです。自分で物事を決める勇気もないため、誰かと同じ意見で安心したいと感じる人は少なくありません。
誰かと同じ意見ならば、たとえこじれたとしても仲間がいるため安心できますよね。そんな「誰かと一緒ならば大丈夫」という心理が、孤独への恐怖心に繋がっているのです。
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