「人に好かれない」に関する専門家の意見やアドバイス
人に好かれないことを恐れる前に、自分のことを好きになろう
人から嫌われることを極端に恐れる人は、自分に自信がないのかもしれません。『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(DJあおい)には、以下のような記述があります。
「できれば人に嫌われたくない、とは誰しもが思うことです。でも、万人から好かれるというのはまず難しいでしょう。人は好きな人もいれば嫌いな人もいる。それは当然のことで仕方がないことだと分かっている人が大半です。
しかし、中には嫌われることを過度に怖がる人もいます。それは、自分が今の自分を好きになれないからです。今の自分が嫌いだから他人からも嫌われるのだと思い込んでしまっているんです。
他人から嫌われることを過度に怖がっているのに、誰よりも自分を嫌っているのは自分自身なのです。自己評価が低いから他者からの評価を求めます。自分が周りからどう見えているかを気にするようになります。なりたい自分ではなく、周りに求められているような人間になろうとしてしまうのです。
周りに求められているような人間になったとして、それは自分が求めていた姿でしょうか。
自分さえ愛せない人が他人を愛せるわけがありません。
他人を愛せない人が他人から愛されるわけがありません。
人に好かれたい、と思うならまずは自分を好きになりましょう。好きな自分になるために、汗を流して生きてみましょう。その努力の結果が人間関係に現れるだけです。自分を好きになることができれば、周りからの視線や評価は気にならなくなります。
努力すれば手に入るものはたくさんあります。なのに努力もしないで嘆いたり、怖がったりしているだけでは、『なりたい自分』さえ手に入れることはできませんよ。」
このように、人に好かれないことを悩む前に、まず自分を好きになる努力をすることが先決なのかもしれません。
人に好かれるためには「隙」を作ること
隙がなく、完璧な人には近寄りがたい印象があるものです。人に好かれるためには、ちょっとした隙が必要なのかもしれません。『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』(藤本梨恵子)には、以下のような記述があります。
「(前略)
実は、完璧というのはとても威圧的で、近寄りがたいのです。
例えば、ドッグトレーナーの元で訓練し、言いつけを守るしつけられた犬と、『待て!』と言ってもヨダレを垂らし、飼い主の隙を見て、オヤツをかじってしまう犬ではどちらが可愛いでしょうか?
飼い主から溺愛される犬は、完璧でなく、少し足りない犬です。子供の舌ったらずが可愛いのは足りないからです。『足りない=隙』です。
完璧すぎると人は共感も好感も持てないのです。
心理学では『しくじり効果』と呼ばれ、テキサス大学の心理学者エリオット・アロンソンの行った実験が有名です。難問のクイズに次々答えていく2人のテープを被験者に聞いてもらうのですが、1人は最後にコーヒーをこぼしてしまいます。被験者にどちらのほうに好感を持ったか調査すると、コーヒーをこぼしたほうに好感を持った人が多いという結果でした。完璧そうな人ほど、隙を見せたほうが他者からは親近感が湧くということです。
(中略)
好かれる人は相手に自分の完璧な姿ではなく、弱い部分も見せます。程よい隙を作ることができるから人から愛されるのです。」
人に好かれないことに悩んでいる人は、もしかしたら完璧すぎて近寄りがたいタイプなのかもしれません。ときには自分の弱いところを見せてみてはいかがでしょうか。
<参考文献>
『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(DJあおい)
『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』(藤本梨恵子)
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