「目線でわかる心理」に関する専門家の意見やアドバイス
「会話中の目線」は男女で違う!?
会話中のアイコンタクトには、男女で違いがあるようです。『「なるほど!」とわかる マンガ見ための心理学』(ゆうきゆう)には、以下のような記述があります。
「会話中は適度にアイコンタクトをとるものですが、じつはそこに男女差があるという説があります。会話中に相手をよく見るのは、男性の場合『話す』ときで、女性は『聞く』ときだという説です。
男性にとって会話は、何か伝えるという『目的』をもつもの。話を理解してもらうことが大事なので、それを確かめるために、話ながら相手を見ます。一方、聞くときは内容を理解することに集中するため、視覚情報をシャットダウンしがち。
それに対して女性は、会話で『共感』や『時間の共有』を重視します。相手の心を深く読むために、話を聞きながら表情を見るという二重のインプットをしようとします。一方、話すときは思いをめぐらせながら話すことが多く、どこかをぼんやり見つめる感じになります。
興味深いことに、相手に好意を抱くと、男女ともに普段は見ないときも見るようになるといいます。つまり、男性なら『聞く』ときにも、女性なら『話す』ときにも見るようになるのです。好意を推し測るサインのひとつになるでしょう。」
このように、男性は「話す」ときに、女性は「聞く」ときに相手の目を見ることが多いようです。さらに相手に好意を抱くと、男女ともに「話す」ときも「聞く」ときも目線を合わせるようになるので、脈アリかどうかを判断する目安になるでしょう。
目線を見ればその人が考えていることがわかる?
何かを考えているとき、思い出そうとしているとき、視線が上下や左右に動く人は少なくありません。その目線の向きで、どのようなことを考えているのかが、ある程度わかるそうです。『面白いほどよくわかる!見ため・口ぐせの心理学』(渋谷昌三)には、以下のような記述があります。
「人は、人と話しているときや何かを探しているとき、視線を動かしますが、考えているときも視線を動かします。神経言語プログラミング(NLP)を提唱したアメリカの心理学者ジョン・グラインダーとリチャード・バンドラーは、脳の動きは視線の移動方向に表れるため、視線の動きから、何を考えているかがわかるとしました。
そのパターンとして4つが挙げられています。
(1)視線が左上を向いているときは、過去の体験や、以前見た風景などを回想している。
(2)視線が右上を向いているときは、今まで経験したことのない出来事や光景を想像している。
(3)視線が左下を見ているときは、音楽や声などの聴覚に関わるイメージを抱いていたり、心の中で話しかけたりしている。
(4)視線が右下を見ているときは、けがや病気などの肉体的な苦痛をイメージしていたり、感情を思い出したりしている。
いずれも、考えに集中するときは、視線を一定の位置に固定します。視線がキョロキョロして定まらないときは、いろいろな思いが交錯しているときと思われます。
さらに、場所など空間を把握するために思い巡らしているときは左上を、漢字など言語に関わることを考えるときは右上を見る傾向があります。
これらのパターンは右利きの人を前提としているので、左利きの人の場合は異なることもあります。」
このように、その人がどのようなことを考えているのか、視線の動きだけである程度は推察できるようです。相手の心理を読みたければ、目線がどこを向いているのかに注目するといいかもしれません。
<参考文献>
『「なるほど!」とわかる マンガ見ための心理学』(ゆうきゆう)
『面白いほどよくわかる!見ため・口ぐせの心理学』(渋谷昌三)
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