実は切れ者?漫画&アニメの昼行灯キャラ
元祖昼行燈キャラの大石内蔵助の特徴である「表の顔はぐうたらで怠け者だが、裏の顔は実力者でやる時はやる」を受け継いでいます。今も昔も、このギャップが好きな人が多いということになりますね。
『特命係長 只野仁』只野仁
高橋克典が主演の深夜枠ドラマで人気の『特命係長 只野仁』ですが、原作は週刊現代に掲載されていた同名の漫画です。
「只野仁(ただのじん)」は、大手広告代理店である「電王堂」の総務二課の係長。周りから本名の「ただのじん」ではなく「ただのひと」「ただのひとし」と呼ばれるほどの昼行灯です。早退・遅刻が当たり前ですが、これには実は理由があります。
裏の顔は会長直属の特命係長で、社内外のトラブル、時には事件の真相解明が本当の仕事です。急に呼び出された時や夜に活動することが多く、昼間は居眠りをしています。遅刻・早退もこの特命の仕事が原因です。
体を鍛えており、一人で敵地に乗り込むのも平気なほどの強さと格闘センスを持っています。特命係長であることに誇りを持っているため、昼間会社で「だめな窓際族」などと思われても気にしません。
『チーム・バチスタの栄光』田口公平
ドラマや映画にもなった『チーム・バチスタの栄光』は、「このミステリーがすごい!」の大賞に選ばれた海堂尊の人気長編小説です。ミステリーと医療を融合させたストーリーで、昼行燈キャラ「田口公平」の活躍が楽しめます。
『チーム・バチスタの栄光』の昼行灯キャラ「田口公平」は、神経内科学教室の講師。そして、不定愁訴外来の責任者でもあります。田口には元々外科医の適性がありましたが、学生時代に手術の立ち合いで血しぶきを浴びたことから、「血を見るのが嫌」という理由で神経内科医になりました。
面倒事にかかわるのは御免で出世にも興味がないという性格から、学生時代の同期から「行灯」と呼ばれています。これは「昼行灯」と同じ意味合いです。
『BLEACH』浦原喜助
久保帯人により連載されていた週刊少年ジャンプの人気漫画『BLEACH』にも、人気の高い昼行燈キャラがいます。
『BLEACH』の昼行燈キャラ「浦原喜助」は、表向きは浦原商店という駄菓子屋の店主ですが、実は現世に居る死神へ援助を行う闇商人です。
最初の頃は主人公・黒崎一護から「ゲタ帽子」と呼ばれ、冗談とも本気ともわからない言動が多く見られます。自分のことを「ちょっと影のあるハンサムエロ店主」と称するなどふざけた発言が多い反面、様々な技術に精通していたり、虚圏へ続く穴「黒腔」を開くことができたりする実力の持ち主です。
過去に護廷十三隊十二番隊隊長など様々な役職を経験しており、頭脳も高くかなりの実力者です。
『NARUTO -ナルト-』はたけカカシ
岸本斉史によって週刊少年ジャンプで連載されていた人気作品『NARUTO -ナルト-』で人気の高い「カカシ先生」も、立派な昼行燈キャラです。
カカシ先生こと「はたけカカシ」は非凡な才能を持ち、幼いころから忍者学校で優秀な成績を修めていました。成長過程や大人になってからも並外れた実力と技の持ち主であることから、物語の重要なポジションを担っています。
しかし、マイペースな性格や遅刻癖、間延びした口癖などから「昼行燈キャラ」寄りの印象です。中でも、登場人物のひとり「自来也」の執筆する『イチャイチャパラダイス』をはじめとした「イチャイチャシリーズ」にかける情熱は、「昼行灯寄り」を一層強調しています。
味わい深い昼行灯キャラを観察してみよう!
本来の意味である「ダメな昼行灯キャラ」から、江戸時代からある忠臣蔵の大石内蔵助を元祖とする「実は切れ者のカッコいい昼行燈キャラ」までご紹介してきました。
現実で昼行灯という言葉を使うのは、年配の方に多い傾向があります。「カッコいい方の昼行燈キャラ」と相手が解釈しているかどうかわからないので、間違っても「昼行燈キャラですね!」と目上の人に言うことは避けましょう。
普段会社で見かけるボーっとした人や、何の仕事をしているのかわからない人に対して、「あの人はもしかしたらカッコいい昼行燈かもしれない」と想像するのも楽しいですね。「自分は忙しいのにあの人は!」とイライラしていた気持ちが、多少マシになるのではないでしょうか。
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