「胆力」の意味とは？性格・行動別｜胆力がある人の特徴と鍛え方！

男性と女性、どちらのほうが「胆力」がある？

「度胸がある」といった意味を持つ「胆力」という言葉ですが、男性と女性とでは、どちらが「胆力がある」のでしょうか。『「男」についての100の質問―何が心を動かす“きっかけ”になるのか？』（松本一起）には、以下のような記述があります。

「ここ一番に強いのは男より女？
医学的に見ても、絶対女性のほうが強いでしょう。女性は子供を産むことができるのですから。
『産むときのあの痛みを経験したら、強くなれる』と、子供を産んだ女性がいっていました。頭では理解できますが、男は体験できないので実感はわきません。
その女性は、自分の子供を信じられるのは母親で、心配をするのは父親ともいっていました。自分の肉体の一部から子供は誕生します。まさに分身なのです。だから、何があっても子供を信じられるというのは、何も不思議なことではありません。男親は何かあったときは、ただオロオロするばかりです。

この話でもわかると思いますが、男は自分の何かを削って社会の中に棲息しているようですが、女性と比べたらそれが少ないのではないでしょうか。身を削るような思いで出産し育てることを考えれば、男性の苦労なんてたかが知れています。

女性はいざとなったら、子供を産める重いどっしりとした腰を下ろして、支えるのです。ところが、男というものは、ここ一番というときになると、ついつい、いろいろなことを考えてしまいます。ついつい、いろいろなことを考えてしまいます。人生設計とまではいかなくても、先々のことを想像し、そこに悲観的な要素が見えてくると、ちょっとずつ後ずさりを始めるのです。こんな弱いことではいけないと思っていながらも、手遅れなのです。そして、隣にいる女性に懇願するように弱々しく視線を向けるのです。

たとえば窮地に陥ったとき、男は恥も外聞も捨てられずに、追い詰められてしまうのです。しかし、女性は違います。明日から子供に何を食べさせればいいのか？　そう考えると、恥も外聞もかなぐり捨てて、生きることだけを現実的に考えます。
これが女性のここ一番のときの強さです。子供を持っている女性は最強といえます。

ただ、いうまでもないことですが、すべての男がここ一番で弱いというわけではありません。
女性の皆さん、あまり深く考えないでください。たいていの男性はここ一番に弱くても、ここ二番では強いと思います。臨機応変に男という生き物を見ていてください。心ではあなたを支えているのですから。」

「母は強し」という言葉があるように、やはり子を持つ母親というのは自分の身を削り産み育ててきた分、肝が据わっているのでしょう。そういう意味で、女性には「胆力がある」のかもしれません。

ネガティブ思考を切り替え「胆力がある人」になる方法

「胆力がある人」というのは、基本的に思考がポジティブなのではないでしょうか。『なぜか惹かれる、色気の理由』（真島あみ）には、以下のような記述があります。

「いつもは潜んでいても、何かのタイミングでチクチクとうずき出すのが、ネガティブな心。美しい人や活躍している人に会うと、『どうせ私なんて……』と思ったり、友人や上司、パートナーのほんのちょっとした一言で心がくもったり……。いくら自信があるように装っても、心の中では全然そう思えない、という日は誰にでもあるものです。しかし、自分だけの切り替えのスイッチを使うことができれば、ネガティブな感情に振り回されることはありません。

助けてくれるのは1冊の本。ネガティブな気持ちで落ち着かない時、お気に入りの本を開いてみましょう。小説なら、主人公の人生の浮き沈みを自分に重ねて、『私も悪いことばかりじゃないな』と客観的に見るチャンスをくれます。また、自然の写真集（私はサメの写真集がお気に入りです。）なら、めくるめく大自然の世界への脳内トリップができ、気分がスッと楽になるはずです。

お気に入りの本は、自分の気持ちが上がるページをスマホで撮影し、いつでも見られるようにしましょう。それはいつでも、どんな場所でも、あなたにとって安心を与えてくれるお守りになるはずです。そして、気持ちの切り替えがうまくなるほど、それは本物の自信につながっていくのです。」

もともと肝が据わった「胆力がある人」はなかなかいないでしょう。周りの雰囲気に流されたり、他人からの一言で気分が滅入ったりすることは、誰にでもあります。その気持ちを上手に切り替える術を持つことが、「胆力がある人」になるコツではないでしょうか。

＜参考文献＞
『「男」についての100の質問―何が心を動かす“きっかけ”になるのか？』（松本一起）
『なぜか惹かれる、色気の理由』（真島あみ）