「かまってちゃん」に関する専門家の意見やアドバイス
あなたは「かまってちゃん」になっていない?
誰でも人にかまってもらいたいときはあるでしょう。しかし、それが度重なると、周囲に「かまってちゃん」認定されてしまうかもしれません。『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(DJあおい)には、以下のような記述があります。
「かまってもらいたがり、俗に言う『かまってちゃん』。
言い方はポップですが、生きていく上で致命的な欠陥になりかねないものだということを覚えておいてください。
かまってちゃんの特徴
・感情の起伏が激しく衝動的に自分がイヤになってしまったりする。
・わけもなくイライラしたりする。
・親しかった人のことが急に嫌いになったりする。
かまってちゃんは、ひとりでは自分の存在意識さえも見出すことができないんです。だからあらゆる手段を使って人の気を引こうとするわけなんですね。悲愴的になって人の気を引いたりするのはまだ軽度のかまってちゃん。重度になると無差別に人を嫌って人の気を引こうとします。誰かを傷つけることで注目を浴びて自分の存在感を確認し、安心を得るわけです。
人の目を気にするわりに人に無関心。
関心のあるものは自分の存在意義だけ。
他人は自己の存在を確かめるための道具くらいにしか思っていません。
精神的に未熟なのが根本的な問題ですので、精神的な自立しか解決策はありません。
人は自分を幸せにするのが苦手な生き物です。
その代わりに人を幸せにすることはとてもとても得意な生き物です。
違う誰かのために力を発揮するのが人。自分以外の誰かのためを思ったとき人は初めて自立をするものなんです。
人が強くなるときというのは決まって誰かのためなんですよね。
自分にしか関心を持てないうちは自立なんかできないってことですよ。」
このように、あらゆる手段を使って周囲の気を引こうとする「かまってちゃん」は、精神的に未熟なのでしょう。自分にしか関心がなく、他人を思いやることがない生き方は、やがて致命的な破綻を招くかもしれません。
察することが得意な人ほど、気に掛けてもらえなかったときに不満を抱く
男性に比べて、女性のほうが、人の気持ちを察するのが得意だといわれています。しかしそれが原因で、「かまってちゃん」化してしまう人もいるようです。『女子の人間関係』(水島広子)には、以下のような記述があります。
「他人の領域を平気で侵害する人は、そもそも『領域』という感覚が希薄ですから、他人にも同じようなことを求めます。自分は表現しなくても、顔色を読んでほしい、というような思いはその一つです。ですから、『私の気持ちはわかっているはずなのに』という不満が起こってくるのです。自分の気持ちはわかっているはずなのにそれを踏みにじるようなことをされるので、腹が立ったり、自分が大切にされていないという気持ちになったりするのです。
一般に、男性は『どれほど努力を認めてもらえたか』で相手からの愛を判断しようとしますが、女性は『どれほど自分という存在を気にかけてもらえたか』で愛を判断する傾向にあります。ですから、『言わなくても察してもらえる』ことは女性にとってとても重要なことなのです。機嫌の悪そうな顔をしていれば『何かあったのかな。大丈夫かな』と気にかけてもらえる、というのが一つの愛の形。つまり、『自分の領域』の中のことにどれほど気を配ってもらえるか、ということを期待しているのです。
女性は『察する』ことを美徳とされ、『気が利く』と言われるわけですから、それを相手に求めるのも不思議はありません。そして、察してもらえないことを『気にかけてもらっていない』と感じるのも仕方がないと言えます。しかし、本来『自分の領域』の中のことがわかるのは自分だけ。それを相手がうまく読まないからと言って不満に思っているようでは、人間関係の質が落ちてしまいますし、様々なトラブルにもつながってしまいます。」
このように、日頃から他人の気持ちを察するように努めているに女性ほど、「自分の存在をどのくらい気に掛けてもらえるのか」で愛情を判断する傾向にあるようです。周囲に察してもらえないことで必要以上に傷ついてしまう人は、自他境界を意識したほうがいいかもしれません。
<参考文献>
『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(DJあおい)
『女子の人間関係』(水島広子)
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