「50代既婚男性の心理」に関する専門家の意見やアドバイス
50代・既婚男性が抱く「恋心」とは?
50代になったからといって、誰もが枯れてしまうわけではありません。50代、しかも既婚者でありながら、自分の気持ちに正直生きる人もいるようです。男性向けに書かれた恋愛指南書『大人の「男と女」のつきあい方』(川北義則)には、以下のような記述があります。
「私の知り合いの一人に、ロンという男がいる。
(中略)
彼には妻と子どもが二人。そして孫が二人いるのだが、その孫娘はスズキのモトクロスチームに所属しているのだという。
ロンのメールには、一つの特徴がある。彼は取材で訪れた場所の気に入った風景を写真に収めて送ってくれるのだが、そのとき必ず、取材先で知り合った女性と一緒に撮った写真が添付されてくるのだ。
(中略)
その数が、あまりにも多いので、私などはいらぬ心配をしてしまうことがある。
『写真がワインに見つかったら、どうやって言い訳するんだ』
(中略)
『ノープロブレム。何も問題はないよ』
彼はあっけらかんとして答えるのだ。
『彼女はこれが、私の若返りの秘訣であることを理解しているからね。彼女もまた、自分の趣味であるダンスやカルチャースクールで新しい出会いをしている。それで彼女が生き生きと毎日を過ごすことができるのなら、それでいいんだ。大事なのはお互いを信頼し合っていること。そして家族を傷つけないこと。それだけを守っていれば、われわれの関係は何も変わらない。それに、私はガールフレンドと深い仲になりたいなどとは考えていないからね。その瞬間、話をしている五分だけ新しい恋をしている。そう考えるだけで人生はずいぶんと愉しいものになるんだ』
実にいい生き方であり、そして、いい夫婦関係だと思った。
日本人というのは、高齢の男が若い女性と話をしていると、それがまるで犯罪行為であるかのような見方をする。
『孫と同じくらいの娘と何をやっているんだ。この色ボケ翁め』
『恥ずかしくないのか』
もし私が『色ボケ翁』などといわれようものならば、それは最大級の褒め言葉ととらえるだろう。それのどこが悪いのか。むしろ、そういう発想でしか見ることのできない自分が不幸な存在であることに気づくべきである。
(中略)
私もロンと同じで、いまなお、自分の生活のスパイスとなる刺激的な出会いを求めている。もちろんロリコンの趣味はないので、成人限定ではあるが、どうせなら少しでも若い女性と知り合いたいと思っている。それが男として、本来、誰もが持っている姿ではないだろうか。
何も構える必要はない。簡単な挨拶から始めてもいいし、道順を聞くだけでもいい。大事なのはまず、異性と話すことに慣れることである。そんなインスタントな関係を繰り返していくと、知らず知らずのうちに、それが大きな自信となって実を結ぶ。
『恋愛に年齢はない。それはいつでも生まれる』
三九歳という若さで死んだ天才科学者、ブレーズ・パスカルの有名な言葉だ。そしてこの言葉は、ことあるごとにロンが口にする座右の銘でもある。実に素晴らしい言葉ではないか。」
このように、孫もいるような年齢の既婚男性のなかには、「若い女性との出会いから刺激を得たい」と考えている人が少なからずいるようです。パートナーと許容し合えるのであれば、それもまた若々しさを保つ秘訣になるのかもしれません。
男性にもある「更年期障害」
更年期障害といえば、女性特有の症状だと思われがちですが、男性にもそれに相当するものが見られる場合もあるようです。『女も知らない女のカラダ』(対馬ルリ子)には、以下のような記述があります。
「男性の更年期では、さらに性欲の減退や勃起障害(ED)などの症状をともなうことも多いものです。こうした、性的な面での変化は、動脈硬化による血行障害や糖尿病、ストレスやうつなどでも起こります。
このように男性更年期にあらわれる心身の不調は、単に男性ホルモンの減少によるものだけではなく、加齢によるからだの変化や、本人の性格、ストレスなどの心理的な要因、またリストラや離婚といった環境的要因などが相互にからみあって起こります。
この時期はまた、年齢的にも動脈硬化や高血圧症、糖尿病などのメタボリックシンドロームを引き起こしやすいので、『年のせい』と決めつけずに、不調を感じたら、早めに受診をすることをおすすめします。」
このように、50代に差し掛かった男性には、性欲の減退やEDなどの症状がみられる場合があるようです。夫がセックスに応じてくれない場合は、その可能性を疑ったほうがいいかもしれません。
<参考文献>
『大人の「男と女」のつきあい方』(川北義則)
『女も知らない女のカラダ』(対馬ルリ子)
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