「声フェチ」に関する専門家の意見やアドバイス
声の印象はトーンとテンポで大きく変わる
声フェチの人にとって、「声質」はもちろん重要に違いありませんが、発声のトーンや会話のテンポによっても、受ける印象は大きく変わってくるようです。『紳士のルールズ』(檀れみ)には、以下のような記述があります。
「五感の一つだけあって、聴覚を刺激する”声”の影響力はかなり大きかったりする。
良くも悪くも、声を聞いているうちに、その人のイメージが出来上がってしまっていることはよくあります。
分かりやすい例として思いつくのがカラオケ。見た目がイケてるのに、か細い声で歌われたりすると、お腹から声を出せ~って言いたくなる。逆に、思いがけないイイ声を聞かされると、もう一曲お願いしますっ。反射的にね。そういえば、CDとか、顔で選んで買ったことないもんね。曲がどんなに素敵でも声が良くないと、聞いててストレスが溜まるから買うのは躊躇してしまう。だけど、素敵な歌声は部屋で一人うっとりしながら、何回も聞いちゃう。ま、コレは音楽の話ですけれど。
実際に、会話してても、この人の声好きだなって、ピーンっとくることがあるの。これね、持って生まれた質だけじゃないことが分かった。カラオケなどに行って、男性の話す声と歌う声が違ったりした時に、私、気付いたのです。歌となると、メロディに合わせなきゃならないから、調整が必要だもんね。だけど、逆にそれは自分で変えられるってことでもあるわけ。
じつは、素敵な声っていうのは、トーンと話すテンポに秘密があるように思う。
まず、トーン。女性の意見(主に銀座のホステス)としては、圧倒的に高めより『低』めのほうが人気が高い。落ち着きがあって安心する、男らしさを感じながら、しかもセクシー!確かに、深みのある声は、この人、ムードがあるなって思わせる。甲高い声を出されたりすると、面白いだけでなく、ちょっと緊張~。気をつけないと、私のほうが低くなってしまいそうだわっ、なんてね。女性のほうが結構調整してたりして。
次にテンポ。これまたホステス仲間に聞いてみた結果、圧倒的に『ゆっくり』が人気だった。
速い人はせっかちで薄情そうな印象を受ける。話の内容を理解するまでに時差が発生する。説教されそうでコワイ。そのテンポについていけないこともないが、コントをする気はない、なんて声もあった。
うーむ、女性の思うことは大体一緒か。私もかなり意見かぶるかも。
女性との会話には、考えたり、言葉を選べるくらいのゆとりが必要なのです。その時間を与えてあげることは、男の優しさと思われる。
爆笑したいなら速いテンポもアリだけど、あっという間に、タダのダチ?
そもそもオトコとオンナの間に流れている時間って、会話のテンポが決めてるんだよね。」
このように、落ち着きのある低めのトーンで、落ち着いたテンポで話す男性は、声フェチに限らず、多くの女性に好印象を与えているようです。相手を異性として意識するかどうかは、声の高低や会話の速さに左右されるのかもしれません。
「モテる声」を手に入れよう!
男性は低い声、女性は高い声のほうが、異性にとって魅力的だとされているようです。モテたい人は、ボイストレーニングすることで、モテる声を習得できるかもしれません。『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が3時間でわかる本』(内藤誼人)には、以下のような記述があります。
「サザン・メソジスト大学のダイアン・ベリーは、124名の男女に、ゆっくりとアルファベットを読み上げてもらい、その声を録音させてもらいました。
それから、別の90名に声を聞いてもらい、『どれくらい魅力を感じますか?』と尋ねてみたのです。
その結果、男性は、低く、大人っぽい声の持ち主ほど、魅力的だと評価されました。子どもっぽくて高い声の男性は、不人気だったのです。
声が低いということは、立派な体格をしていて、成熟した大人の男性であることの証となります。女性は、大人の男性が大好きですから、低い声の持ち主ほど、実際の年齢にかかわりなく、モテやすくなるのです。
一方で女性のほうでは、これが逆でした。
女性は、子どもっぽくて、高い声の持ち主ほど、男性にとっては魅力的な声だという評価が高くなりました。男性が女性に求めるもののひとつに、『若さ』があるわけですが、高い声は、『若さ』のアピールにつながるのかもしれません。
一般的に、人は年齢が若いほど高い声を出しますが、高い声の女性は、自分ではそのことに気づかないかもしれません。でも知らず知らず『私は若さを持っています』というアピールをしていることになります。だからモテるのです。
◎モテるための声の出し方
ちなみに、自分が出す声というのは、ボイス・トレーニングを受けることによって、かなりの程度まで変えることができます。
(中略)
ですので、男性の読者が女性にモテたいのであれば、できるだけ低い声を出すような訓練をしましょう。そして大人の渋い声を出せるように努力しましょう。仕事のときにも、低い声で話をするようにしたほうが、専門性や信ぴょう性の評価も高くなるはずです。
一方で女性は、明るく、陽気に聞こえるような弾んだ声を出すように心がけましょう。普段から、そういう声を出すようにしていれば、さらに異性にモテるようになります。」
このように、相手が声フェチであるかどうかにかかわらず、「モテる声」には一定の法則があるようです。声で異性にアピールしたいのであれば、発声のトーンを意識するといいでしょう。
<参考文献>
『紳士のルールズ』(檀れみ)
『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が3時間でわかる本』(内藤誼人)
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