「エッチしたくない」に関する専門家の意見やアドバイス
したくないのは、エッチが嫌いだから⁉
エッチしたくない女性は、「セックスが嫌いだから」という理由を挙げることが多いようです。好きな男性と愛し合う行為なのに、なぜ敬遠してしまうのでしょうか。『男と女のアドラー心理学』(岩井俊憲)には、以下のような記述があります。
「女性のなかには、『セックスが嫌い』と悩む方もいらっしゃいます。
どうしてなのか? 理由を詳しく聞いてみると、実は『支配されるのが嫌い』なだけかもしれない、と思いつきました。または、『取り乱してはならない』『失敗してはならない』という、自己理想が強いタイプかもしれません。
つまりセックスをして我を忘れることは、『女性としてはしたない』とか『自分を明け渡すことだ』『男性に支配されてしまっている』といった感覚を持つことによって、セックスを嫌う女性がいるのです。
そんな女性がカウンセリングに来られた場合は、さりげなく『もしかして不感症ではありませんか?』と聞きます。すると『イエス』。きっと、自分を解放できないタイプなのでしょう。
男性に自らを委ねきることができない女性の場合には、夫婦間のマッサージをお勧めしています。セックスは、肉体的・精神的な一体感を図るために委ね尽くすことですから、まずはマッサージでそれを感じてもらうのです。」
このように、セックスをして我を忘れることに抵抗のある女性は、「エッチしたくない」と感じてしまうようです。男性に自らをゆだねることができない場合は、パートナーにマッサージしてもらうと、自分を解放できるようになるかもしれません。
エッチしたくないときの「傷つけない断り方」
パートナーに誘われたのに、エッチしたくないときは、どんな断り方をするのが適切なのでしょうか。『思い通りに夫が動いてくれる妻の魔法』(竹田真弓アローラ)には、以下のような記述があります。
「(前略)
断る時は、断り方に気をつけてほしいのです。
夫が傷つかない伝え方のポイントは3つあります。
(1)【『求めてきてくれて嬉しい』という気持ちを言葉で伝えること】
自分がセックスに誘うことで、妻が喜んでくれていると感じることができれば、夫は男としての自信を失わずに済みます。自分の存在が妻の喜びになっている(役に立つことができているんだ)という実感こそ、夫が幸せに暮らしていくためには欠かせない要素です。
(中略)
(2)【なぜNOなのかという理由を明確に伝える】
男性は論理的思考の傾向が強いので、なぜダメなのか? という理由が知りたいんです。理由を説明することで、すんなりと気持ちを理解してもらいやすくなります。
(3)【代わりの提案をする】
これは『もしできたら』で良いです。必須ではありません。もし可能であれば、『セックスはできないけど、3分間マッサージならできる』というふうに、代替案を提案してあげましょう。そうすることで、夫は妻が自分を思ってくれていること、必要とされているんだという安心感を感じることができます。
以上のことを踏まえて、夫を傷つけない上手な断り方のフレーズの例をいくつか挙げてみますね。
『誘ってくれてとっても嬉しい。私もしたいって気持ちはあるんだけど、昨日から寝不足で今日も子供の世話で疲れちゃったんだ。また今度できたら嬉しいな』
『お誘いしてくれて嬉しいよ。私も○○君と仲良ししたいんだけど、産後の傷がまだ痛むから、大事を取ってまだお休みしたいんだ。もしよかったら、代わりに3分だけヘッドマッサージしてあげたいんだけど、どうかな?』
『したいって言ってくれてとっても嬉しい。ありがとう。私もあなたとしたいと思ってるんだけど、3時間後にまた起きて授乳しないといけないから、できれば今はゆっくり体を休めておきたいって思ってるんだ。今日は二人でギューッてして寝れたら嬉しいな』
伝え方を工夫するかしないかで、3年後、今よりももっと仲良し夫婦になるか、険悪な夫婦仲になるかが決まります。子供が生まれても変わらず仲良くいたいと願うのであれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。」
このように、「求めてくれてうれしいこと」「なぜNOなのかという理由」「代わりの提案」の3点を明確にすると、気まずいムードを招かずに済むかもしれません。
<参考文献>
『男と女のアドラー心理学』(岩井 俊憲)
『思い通りに夫が動いてくれる妻の魔法』(竹田真弓アローラ)
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