「優しすぎる彼女」に関する専門家の意見やアドバイス
好きな人に優しくしすぎると、自分も相手も疲れてしまう
「優しくしていないと振られてしまうのではないか」という不安にかられ、無理をしてまで彼氏に優しくしたり、尽くしていたりしていないでしょうか。『No.1キャバ嬢が教える男の本音を知る技術~幸せな結婚ができる女性 なぜか結婚できない女性~』(高野麗子)には、以下のような記述があります。
「『好きな人ができると、尽くしすぎちゃうタイプなんです……』というご相談を受けることがあります。そのせいで疲れちゃったり、男性にふられちゃったり。
でも、疲れちゃうのはともかく、どうして尽くしていた男性が離れていっちゃうのでしょうか?
尽くすという行動は、一見、彼のために思えますが、じつは違います。尽くしてしまうのは、自分が不安だから。つまり、尽くすのは彼のためではなく、自分の不安を消すためなのです。
根っから尽くすことが大好きという人は、そんなに多くいません。本当に尽くすのが好きな人は、自分が好きでやっているのですから、とくに悩まないハズです。男性も離れていきません。
また、男性に何かしてあげるのがよくないというわけではありません。自然と自分が『彼にしてあげたい』と思うことをするのなら、それもとくに問題ありません。おつき合いするのであれば、それは普通に湧き出る感情でしょう。言い方を変えれば、ほどよく尽くしていると言えます。
こういう尽くし上手な女性であれば、やはり彼からも同じくらい尽くされていると思います。結果として、ふたりの仲はますます深まるでしょう。
でも、たとえば、自分も忙しいのに、睡眠時間を削ってまで何か手料理をふるまってあげるとか、彼に頼まれるままにお金を貸してあげるなど、自分の体力を犠牲にするようなことをしたり、『断ったら嫌われる』という気持ちから動くのは問題です。
さらに、もし『私のほうが尽くしてばっかり』『こんなにいろいろしているのに、私だけを見てもらえない』というような不満があったり、『尽くしすぎて疲れちゃった』と悩んでいたりするなら、それは不安から尽くすという行動をしているせい。ようはムリをしているということです。
では、なぜ不安なのかを、もっと掘り下げて考えてみましょう。
そこには『私には価値がないから』という気持ちがあるのではないでしょうか。
(1)自分には価値がないから、尽くすことで価値をつくって安心したい。
(2)不安を解消したいから、猛烈に行動する。
(3)それをしない自分には価値がない。
(4)だから、尽くして、都合のいい女になっていく……。
こういう負のループにハマってしまっています。
スタート地点が『何もない私には価値がない』なので、『何もしなくても私にはものすごく価値がある』という意識に変える作業をしていかないと、生涯尽くし続けてしまう可能性大です。
自分で自分を『私には価値がある』と思えるように意識を変えていきましょう。自分の価値を認めれば『自分は愛される価値があるんだ』『もっと甘えていいんだ』と思えるようになってきます。」
このように、自己肯定感の低い女性は、男性との関係に不安を覚えるあまり、無理してまでも尽くしたり、優しくしなきゃと思ったりして、疲弊してしまうようです。また、それが男性の気持ちを遠ざけてしまうこともあるので、自分の価値を認め、彼の前では自然体でいられるように心掛けましょう。
優しすぎると母親化してしまう
無償の愛を注いでくれる母親の愛情と、優しすぎるあなたの愛情が同じようになってしまうと、彼氏に母親と同一視されてしまうかもしれません。『「溺愛理論」27のルール どうしようもなく愛される女になる』(瀬里沢マリ)には、以下のような記述があります。
「おかんのような行動はしないでください。
おかんは溺愛の真逆である、と意識してください。男性はおかんが大好きですが、おかんは一人でいいのです。
そしてあくまでおかんは母親なので、溺愛の対象ではありません。今の行動おかんっぽいな、という時はたいてい男性にうざがられます。結婚した後ならまだしも、結婚する前からおかんのような行動をとってしまうと、プロポーズが遠のきます。
おかんのような行動とは、すなわち、かいがいしく世話を焼く行為です。たとえば、こんなことです。
・頼まれてもいないのに、彼の部屋の掃除をしてあげる
・頼まれてもいないのに、ごはんを作って待っている
・栄養のあるものを食べなきゃダメだよ、と口を酸っぱくして言う
・保険とか入っている? 将来のこと考えなきゃダメだよ、と言う
・『あなたのためを思って』と余計なアドバイスをする
なぜか女性は恋愛をすると母性を刺激されるのか、相手の世話を焼いて、かいがいしく尽くしたくなります。
しかし、尽くしたいのは男性です。どんなに女性が尽くしても、男性が何かしてあげるチャンスがないと、『好きな女性に尽くしたい、女性を幸せにしたい』という男性の本質が満たされません。」
このように、かいがいしく彼氏の世話を焼くことは、必ずしもいい結果を産まないようです。優しさを押し付けるのではなく、ギブアンドテイクの関係がうまく続くよう、バランスを考えましょう。
<参考文献>
『No.1キャバ嬢が教える男の本音を知る技術~幸せな結婚ができる女性 なぜか結婚できない女性~』(高野麗子)
『「溺愛理論」27のルール どうしようもなく愛される女になる』(瀬里沢マリ)
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