モラハラ女になってない？モラハラ気質な女性の特徴・治し方も解説

嫉妬で張り合ってくる「モラハラ女」

仕事の出来をめぐって、職場の先輩や同僚などから嫉妬された経験はありませんか。そのようなライバル心が「モラハラ女」を生むきっかけになってしまうこともあるようです。『女子の人間関係』（水島広子）には、以下のような記述があります。

「嫉妬して張り合ってくる『女』
Aさんのケース
Bは会社の同僚。なぜか私にライバル心をもち、何かと対抗してくる。仕事でちょっとだけ私の方がいいポジションに立っていて、よく思われていない。私に対する態度が挑発的で、迷惑している。挑発にはのらないように受け流しているがもう限界！
仕事以外のこと、ファッションや、恋愛、何もかも比べてくるからいやになってしまう。

（中略）

『女』に巻き込まれないためには、『女』に対する見方をきちんと定めることが第一歩となります。『女』とは、『癒されていない心』だということを見てきましたが、この同僚の言動も、それがどれほど上から目線に見えようと、『癒されていない、気の毒な心』そのものです。

『選ばれる性』としての『女』は、目につく点で相手に勝っていないと気がすみません。この同僚に起こっていることも、まさにそういう性質のことだと言えます。何であれ、勝っていないと気になるのです。癒されていな心は、そういう表面的な『勝ち負け』に非常にこだわります。『もうこれ以上負けるわけにはいかない』というピリピリした緊張感がそこにはあります。

もちろん、その『勝ち』には満ち足りた喜びなどありません。『勝った！』と思っても、次の瞬間には別の『負けている』ところが目についたり、今度は自分が足をすくわれるのではないかと疑心暗鬼になったり、という具合に、『選ばれる性』としての『勝ち負け』には、本当の意味での『勝ち』などないのです。

ですから、彼女の態度を『Aさんに』挑戦してきていると見るのではなく、『彼女の』癒されていない心として見てあげるのが適切でしょう。少しでも優位に立っていないと『自分は選ばれない存在になってしまう』『自分は価値が低い女になってしまう』ことが不安、という彼女の気持ちを考えれば、それはとてもストレスフルな生き方だということが想像できると思います。

『自分がよく思われていない』『自分が挑戦された』と思うと『自分の話』になってしまい、どんどん彼女に巻き込まれてしまいます。でも、『ストレスフルな人生を生きている、かわいそうな人なんだな』『いつもピリピリして、自分が負けているところがないか確認しないと気がすまないんだな』という目を持って、『彼女の話』として受け流していくのが、巻き込まれないためには重要です。これが起こっていることを単なる『女』のパターン』とみる、ということです。

（中略）

こちらは『負けるが勝ち』くらいのゆったりした心境でいればよいと思います。
呪文のように唱えるのは、『これは彼女の心の傷の話。私についての話ではない』ということです。」

このように、女同士のマウントの取り合いから、モラハラを受ける羽目になったら、相手のペースに巻き込まれないようにすることが大切なようです。ライバル心を燃やされていることに反応せずに、ゆったりとした気持ちで受け流したいところです。

人の悪いところばかり目に付く「モラハラ女」

他人の悪口を娯楽のように楽しむ女性は少なくありません。実は自分にも当てはまるという場合、どうしたら「モラハラ女」を脱することができるでしょうか。『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』（DJあおい）には、以下のような記述があります。

「『人を傷つけてしまうことがある。でも申し訳ないな、と感情あまり湧いてこない』という人がいます。
悪口が娯楽になってしまっているというのがどこかにあるんですね。人は自分と同じ価値を他人に与えようとします。自分が価値なき者だと思っていれば、他人も価値なき者にしたてあげようとして、その人の悪いところばかりに目がいくようになるんですね。
つまり、周りの人が幸せそうに見えると、不安になるからその人を不幸者に格下げしたくなるわけです。

例えば、自分がすごくお金持ちで何不自由ない生活をしていたら、悪口は娯楽になるのかなあ、って思うんです。絶対にそんなことしないと思うので、結局自分に何かが足りていないから、悪口が娯楽になってしまう。だったら悪口なんか言ってないで、自分を幸せにする努力をすればいいんじゃないかな、と思うんですけどね。そういう人たちって幸せとは誰かが与えてくれるものだと思っているフシがあるんですよね。誰かが与えてくれたら、ラッキーだし、楽です。でも、そんなことしてくれる人はいません。

自分を幸せにする努力って言っても何をすればいいか分からない人もいるかと思いますが、まずは自分の好きなことをしてみてください。なぜだかみんな自分の好きなことをするのに抵抗を感じている人が多いんですよね。誰の目も声も気にすることなく、好きなことをやればいいのに。なんでわざわざやりたくもないことをやろうとするのかが分かりません。自分が好きなことをするのに抵抗を覚える必要はないんですよ。
人の悪口を言ったり、足を引っ張っている暇があったら、まずは自分の好きなことは何かを確認して、そこに没頭してみたらどうですか？」

このように、誰かを貶める暇があったら、その時間を自分が幸せになる努力に充てたほうが有意義なのではないでしょうか。自分の幸福感を上げることで、人のあら探しをしなくなったら、モラハラ女から脱する日は近いかもしれません。

＜参考文献＞
『女子の人間関係』（水島広子）
『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』（DJあおい）