【切ない恋愛話】涙腺崩壊…!とにかく泣ける恋愛エピソード集

  • 切なくて泣ける恋愛話②諦めることを選んだ私

    短大を卒業してから就職活動がうまくいかず、派遣会社に登録をした私は、ある企業に派遣されました。そこで私に仕事の指示を出してくれる担当の人と趣味などの話が合い、付き合うことになりました。

    彼は私より6歳年上でしたが、なぜか話をしていてとても心地良く、懐かしささえ感じていたのです。それは彼も同じだと言ってくれて、とても嬉しかったです。それから私たちは仕事が終わると、たびたびデートを重ねました。

    学生時代は恋愛には無縁の生活を送っていたので、恋愛がこんなに素晴らしいものだとは想像すら出来ませんでした。このまま幸せな日々が続くと疑わずにいたのですが……、ある日、思いもしなかった話を耳にして、彼に確認しようと思い、逢う約束をしました。

    「お父様って、〇〇の社長さんってホント?」という私の問いに対して、「ホントだよ。誰から聞いたの?」と彼からの返事。彼の質問に私は答えられませんでした。なぜなら、その会社の社長というのは……私の父だったからです。

    許されない恋愛だった


    「誰からその話、聞いたの?」と、私が答えないので彼は再び質問してきました。

    「まぁ、別に隠してたわけじゃないんだけどさ。社長の息子って話を聞くだけで寄って来る奴らとかいるから、本気の恋愛したい時には言わないようにしてたんだ。」

    そうです、彼は知らないのです。その人が私の父だということを…。私の母がその人と不倫をして私が生まれたことを。

    そして、私たちは兄妹だということを…。

    ちゃんと話をしなくては


    こんなにも彼が好きで彼との恋愛が楽しくて、そしてとても相性も良かったのに、私たちは許されない恋愛をしていたということになるのです。その事実をどうやって彼に伝えればいいのか必死で考えましたが、簡単に話をまとめることが出来ない私は、この運命が切なくて涙が溢れて止まらなくなりました。

    突然泣き出した私に驚いた彼は、慌てて抱きしめようとしてくれましたが、私は思わずその体を突き飛ばし、その場から走って逃げてしまいました。

    「ちゃんと話をしなくては…!」

    頭ではそう分かっているのですが、どんなふうに話せばいいのか、この恋愛を終わりにしたくない気持ちはどうすればいいのかという感情が、判断を鈍らせていました。

    話しはできないまま…


    その日、私は帰宅してから何度も電話をくれた彼を無視して、ベッドに横になっても一睡もできないまま朝を迎えました。

    「ちゃんと話をしなくては…話を…」

    この言葉が切ないくらい頭の中で繰り返されていましたが、話せばこの恋愛は終わってしまいます。このまま話さずに関係を続けようかとまで思ってしまい、結婚さえしなければ解決する話ではないかとねじ曲がった感情に支配されていたのです。

    一睡もせず朝を迎え、職場へと向かい通常の業務をこなし、私は彼に仕事以外の話をされても答えず終業時間を迎えました。

    その後、職場を出た私を彼は追い掛けてきましたが、「今日は話せないの。ちゃんとあとで話すから」そう言って走ってその場を離れました。

    私が出した答え


    そして、私は派遣会社に連絡を入れ、クライアントを変えてほしいと申し出ました。理由は適当に作った話で信じてもらえ、このクライアント先には翌日からは別の派遣社員が行くことになり、私は二度とあの会社に行くことはありませんでした。

    電話も番号を変え、SNSもすべて退会し、一人暮らしだったアパートも引き払い実家に戻りました。ちゃんと話すと言ったくせに、結局私は何も彼に伝えることが出来ませんでした。逢えば私の決心が鈍るからです。

    しばらくして彼は会社を辞め、父親の会社を継いだと風の噂で聞きました。私は何も言わず彼と離れたことを未だに後悔することがあります。同時に彼を傷付けた罪悪感も…。それでも「彼には未来を背負う責任がある。」そう自分に言い聞かせて、私の彼への想いにお別れを告げました。(24歳/女性/派遣社員)