「別れどき」に関する専門家の意見やアドバイス
別れが頭をよぎったら、冷静に彼を見極めよう
別れが頭をよぎり始めると、やり直すべきか、ここで関係を終わりにしたほうがいいのか、悩んでしまうでしょう。『別れた、振られた、距離を置かれた……彼の気持ちを取り戻す方法』(沖川東横)には、以下のような記述があります。
「仕事に身が入らずに、女遊びばかりしている男性は、大切なことから目を背け、やるべきことから逃げている未熟者です。
仕事中、メールや電話に気をとられている人は、仕事に集中できない人。自分自身の責務を果たせない人である、将来性も期待できません。
仕事への身の入れ方や姿勢で、その男性自身の九割は見抜けるものです。自分自身の責務を果たせる人なのかは、男性を見極めるポイント。
頼まれた仕事や課せられた仕事に不満ばかり言う男性は、女性と愛を育む前に理想を押しつけて文句ばかり言います。
仕事の姿勢から恋愛の姿勢も見えるのですから、再び恋に落ちてしまう前に、彼の仕事への姿勢から、人生を一緒に乗り越えられる相手なのかを必ず見極めましょう。
(中略)発する言葉や言葉づかいから、その人の心の内側があらわれます。だから不平不満を口にしていると、聞いているほうもイヤなはず。
言葉づかいの悪さで、自分自身の価値を下げている男性は、魅力的ではありません。仕事や友達・自分の家族をけなす男性は、彼を取り戻したところで、あなたをけなすような発言をすると思います。
頑固であっても、自分の失敗や非を認めたり、謝ることができる男性を選びましょう。一緒になって汚い言葉をつかっていては、お互いに成長できません。
彼の言葉づかいを直したいと思うのであれば、頭ごなしに注意するのではなく、日頃から柔らかい話しかたを心がけたり、気さくであっても、乱暴な言葉を発しないで対応しましょう。(中略)
まず、恋愛でなにを望んでいるのか自分の心と対話をしましょう。その次に、相手はどんな男性か見極めることが必要です。
『好き』という気持ちだけではなく、現実を見極めた上で今の恋愛を育むべきか、違う相手を探すべきかを見極めていくのです。」
このように、交際の継続について悩んだときには、彼がどんな男性なのかを冷静に見極めましょう。そうすることで、今が「別れどき」なのかどうかを判断できるかもしれません。
別れの主導権は女性にある
別れは男女どちらから切り出す場合が多いのでしょうか。『恋愛の科学出会いと別れをめぐる心理学』(越智啓太)には、以下のような記述があります。
「(前略)この結果を見てみると、どうやら、男性はだいたい『相手から』別れを切り出され、女性は『自分から』別れを切り出していることが多いようです(宮下らの研究では、どちらも相手から切り出したことが多いとなっていますが、自分から別れを切り出した比率は男性より女性のほうが高くなっています)。実際にはステレオタイプと異なり、女が『ふる』側で男が『ふられる』側なのです。つまり、恋を終わらせる主導権は男性よりも女性にあるわけです。
(中略)では、別れは、実際にはどのような形で切り出されるのでしょうか。この問題について研究しているのが、牧野(2013)です。彼は、カップルの関係崩壊時に自分がどのような行動をとったかについて、実際に別れ話をしたことがある大学生62人のデータを分析することによって明らかにしています。因子分析の結果、別れの切り出し方は大きく7つの因子(説得・話し合い方略、恋人非難方略、謝罪・感謝方略、自己主張方略、関係再考方略、遅延・保留方略、第三者利用方略)に分かれるということが示されました。
実際にこれらの方略を行った調査対象者のうち69.4%が即、別れが成立し、19.4%がそれ以降の話し合いで別れが成立し、4.8%がいったん関係修復したが3ヶ月以内に別れたということが示されています。その後、関係が修復した人は6.5%しかいませんでした。つまり、大学生のカップルにおいては別れ話が出ると、93.5%は比較的すぐに関係を解消しているわけです。また、それぞれの方略をとる割合に性差があるかどうかを分析したところ、『恋人非難方略』のみに統計的な差が見られ、女性のほうがこの方略をとりがちであることが示されました。」
この調査によると、別れどきを見極めて関係終了を告げるのは、女性側であることが多いとされています。また、別れる方法として「相手を非難する」という形を取るのも、男性に比べて女性のほうが多く、気持ちの切り替えの早さがうかがえるでしょう。
<参考文献>
『別れた、振られた、距離を置かれた…… 彼の気持ちを取り戻す方法』(沖川東横)
『恋愛の科学 出会いと別れをめぐる心理学』(越智啓太)
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