「縁を切る」に関する専門家の意見やアドバイス
不倫の恋の終わらせ方
不倫は道ならぬ恋です。罪悪感から不倫の事実を内緒にする人も少なくないでしょう。思い切って、いっそ彼とは縁を切ってしまおうとまで思い至ることもあるかもしれません。『不倫が教えてくれる女と男のルール―――揺れる女ごころの悩みに答える本』(川村妙慶)には、以下のような記述があります。
「不倫から離れられないのは、『好きになりすぎて、別れるという選択肢を見失ってしまっているパターン』と、『別れるべきだと思っていても別れて一人になるのが不安で選択できずにずるずるしてしまうパターン』があるのよ。もちろん、金銭めあて、復讐めあてなど、計算ずくであえて別れないという怖いパターンもあるわね。
別れるべきだと思っていても、別れたあと、自分はどうやって生きていけばいいのか不安になってしまうということなのでしょう。
さて、人間は一人の人を愛したとき、はじめて道徳心が出てきます。なぜなら『好き』という感情を抑えることができない一方で、既婚者であれば『このままではよくない』と自分や相手の立場を考えて、そこで揺れ動くのです。理性では抑えられない自分があることに気づかされるのです。こうした矛盾を人間は兼ね備えているということを知るのです。
そういうときこそ、私は親鸞聖人の教えが響いてくるのだと思うのです。
人間の本能、煩悩に支配されながらでも、なぜ『悪い』と知りながら不倫に走るのか?燃え上がる煩悩の炎は、自力で抑えることはできない。
『お互いの家族を悲しませてまでも幸せになりたいという私は、本当は何を求めているのか?』ということを問いとしてほしい。親鸞さんはそう願われています。不倫はけっして気持ちを穏やかにはしてくれません。
(中略)
誰だって、素敵な異性を見て、どきっとくることはあります。さらにはもっと親密になりたいということもあるでしょう。それが人間です。しかし、そのあと、どうなってしまうのか-先を見通す智恵をいただきませんか?二人だけの関係ではなく、もっと全体を見渡せることができたとき、しっかり地に足がついた生き方ができるのです。
出会いはまさに偶然ですが、別れのときも必ず訪れます。今がどれほどよくても、いつかは別れなければならないのです。少し時間を持ちながら、相手にこう行ってみませんか?
『あなたに会えてよかった。あなたのおかげで私も多くを学ばせていただきました。ありがとうございました。男と女の関係はお別れしますが、また一周り大きくなった人間としてお会いしましょう』と。
別れることのできる関係を持ってほしいのです。お互いに人生の目的が不倫ではなく、一人の人格者として認め合いながら、それぞれが生きていける関係を持ちませんか?お互いが真の自立者となったとき、あなたは余裕を持って生きていくことができるのです。」
罪悪感を抱きながら不倫を続けるよりも、出会いに感謝を示してきれいに別れたほうが、お互いに傷も浅く済むかもしれません。
いきなり「縁を切る」のではなく、サインを小出しにしよう
「この人とはもう続けられないな」と感じたら、できるだけ穏便に別れに持ち込みたいもの。熱が冷めたからといって、一方的に縁を切るようなことをしたら、恨みを買ってしまうかもしれません。『冷めちゃった彼氏と綺麗に別れたい… 今すぐ使う7つの心理手法』(坂下ゆきの)には、以下のような記述があります。
「彼ともそろそろ潮時と思っても、別れ話を言い出すことって難しいですよね。家族や友達に相談すれば『はっきり言えばいい』と簡単に言われてしまいますが、できるなら、それとなくシグナルを出して、相手に気づいてほしいものです。
でも、男性は意外と鈍感。ちゃんとシグナルを出さないと気づいてくれません。
そこで、この今回はすんなり関係終了に持ち込むために、あなたが出すべき別れのシグナルを紹介します。
恋愛と結婚は別物とアピール
ことあるごとに、恋愛と結婚は違うことをアピールします。
付き合っている彼が、勘の良い男性なら、この言葉にこう思います。『恋愛している俺とはいつか別れるということかな』。
実際の問題として、恋愛と結婚をしっかり区別している人は多いでしょう、そろそろ結婚を、と考えれば『恋愛相手』ではなく、『結婚相手』を探すことはごく普通なことです。
でも男性は、あなたとゴールインをめざしているわけですから、『俺じゃ結婚相手にはなれないのか』となります。そうなれば、自然な流れで別れ話をするきっかけができるでしょう。
次の季節の話題を避ける
今年の夏はここにいこうよ、と、付き合っていれば先の話をすることもあります。そういった話題を避けてみましょう。
これはかなり効きます。
男性は乗り気で話を振ってくるわけですから、当然、あなたも乗ってくれると思っています。それなのに、冷めた態度をとられたら、どんなに鈍感であっても、何かあるのかと思います。
実際、意図があってのことですから、そう察してもらえるのは、あなたとしても助かりますよね。
彼との予定よりも、他の予定を優先させる
もっとも効果的で、すぐにできるのが、この方法。
デートの約束を、仕事や友だちとの約束で断ります。一度や二度であれば、彼もすんなり納得しますが、これが続けば、どんなに鈍感な男性でも、何かあるに違いないと思いはじめます。
さらにダメ押しになるのは、夜の誘いを断ることです。男性は体の繋がりが、心の繋がりであるかのように思う傾向があります。もちろん肉体関係がすべてではありませんが、そうかたくなに思っている男性にとって、ベッドをともにするのを断られるということは、関係が冷え込んでいると直感する最も大きな要素と言っていいでしょう。
そうやって断り続けていけば、次第に連絡がこなくなります。男性は都合の良い女性を求めますから、思い通りにならない女性からは遠ざかります。あなたの思い通り、関係がフェードアウトを迎え、新たな恋への第一歩を踏み出せます。」
このように、もう先を考えていないというサインを出すことは、円満な別れのためにも必要でしょう。
<参考文献>
『不倫が教えてくれる女と男のルール―――揺れる女ごころの悩みに答える本』(川村妙慶)
『冷めちゃった彼氏と綺麗に別れたい… 今すぐ使う7つの心理手法』(坂下ゆきの)
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