「遠距離恋愛の結婚と仕事」に関する専門家の意見やアドバイス
遠距離カップルは婚約と同時に近くに住んだほうがいい
婚約したカップルが実際に結婚まで漕ぎ着けたかどうかについて、興味深いデータがあるようです。『恋愛心理の秘密』(渋谷昌三)には、以下のような記述があります。
「(前略)適齢期の男性が仕事で地方に赴任するとき、交際中の女性と急いで結婚し、夫婦で赴任するという形をとるケースがあります。調査の結果をみれば、この決断は正しいのです。二、三年後、本社に戻ってから結婚をなどと構えていては、その間に破局が訪れる可能性は非常に高いのです。
厚生省がおこなった配偶者の居住地に関する調査があります。これによると、配偶者のそれぞれの結婚前の居住地は、大都市では二五・一パーセントが同一区町村であり、六四・三パーセントが同一市郡の居住者同士でした。
近くに住む人同士の結婚率は非常に高いことが、この調査でわかります。
心理学者ボサードは、アメリカでこうした調査結果の裏付けとなるような研究をおこないました。
その結果、婚約したカップルの互いの居住地の物理的距離が離れていればいるほど結婚に到達する確率は低いというデータを得て、次のような法則を提唱しています。
『結婚をする確率は、婚約を結ぶ両者の距離が増大するほど、着実に驚異的に減少する』
破談になったケースの特徴は、二人に居住地の物理的距離が、離れていたことです。
さらに、この居住地の物理的距離に応じて、二人の心理的距離も離れていってしまったのです。」
このように、結婚が決まった時点で遠距離恋愛を解消し、近くに住んだほうが、婚約解消の危機を回避できるようです。それだけ居住地が離れているということは、二人にとって大きな負担となっているのでしょう。
遠距離恋愛に耐えられるのは女性だけ?
男女間では遠距離恋愛への耐性に差があるという説があります。『別れた、振られた、距離を置かれた……彼の気持ちを取り戻す方法』(沖川東横)には、以下のような記述があります。
「男性は日曜日に彼女と合えば、月曜日から土曜日まで連絡がなくてもかまわない。でも女性は、彼と日曜日に会えば、また月曜日にメールで連絡し、つながりをもとうとします。彼とつながっているという確認を毎日したいと思っているからです。
だから女性は遠距離恋愛ができますが、男性は遠距離恋愛が苦手。その理由は、『彼女が近くにいないから』。
会うのを目的とする男性は、彼女が近くに住んでいないから、会うのが億劫になり、面倒だと考えます。会うためには会社の休みを調整しなくてはいけないし、費用と時間がかかる。それなら30分圏内にいる女友達のほうがいいと思うのです。
遠くにいる彼女から、いくらメールで愛情が届いたとしても、なんのありがたみもない。男性はメールの文章を愛することはできません。よりリアルに近い愛を喜びとします。
(中略)女性はメールのつながりだけでも恋はできますが、男性はそれができません。それは男女の欲求の違いによるものともいえます。男性の恋の欲求は性欲であるのに対して、女性の恋の欲求は性欲より心や情。
このような恋に対する欲求の違いからも、男女のすれ違いは起きています。」
メールやLINEでつながっているだけで満足できる女性に対し、すぐそばにいて触れ合うことを重視する男性には、遠距離恋愛の耐性が少ないのかもしれません。結婚を視野に入れた交際の場合は、相手の居住地のそばで仕事を探すなど、早い段階で対処を考えたほうがいいでしょう。
<参考文献>
『恋愛心理の秘密』(渋谷昌三)
『別れた、振られた、距離を置かれた……彼の気持ちを取り戻す方法』(沖川東横)
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