「夫に愛されていない」に関する専門家の意見やアドバイス
「夫に愛されていない」と感じたら、どうする?
結婚前の交際期間も含めると、夫と一緒にいることが当たり前になってしまっているかもしれません。長い間、生活を共にするうちに、お互い気遣いがなくなり、「夫に愛されていない」と感じることもあるのではないでしょうか。『不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方』(五百田達成)には、以下のような記述があります。
「たとえば夫婦ふたりでどこかへ出かけ、歩いているときに妻の足が痛み出したとしましょう。『あー、足が痛くなってきた、どこかで休みたい』と思ったなら、妻はそれを言葉にして夫に伝えなければいけません。
『今日は新しいパンプスを履いてきて、足が疲れた。ドトールでもスタバでも、マックでもいいので、とりあえずいちばん近い店で休みたい』
痛みをこらえながら、『こっちの状態を察してくれ。どこかで休もうかと言ってくれ』と心の中で思っても、通じることは100%ありません。
同じように、『がんばって歩くから、そっとしておいてほしい』ときにはそう言い、『近くの薬局で湿布を買ってきてほしい』ときにはそう言う。
……と、これが原則ではあるのですが、なかには言いづらいこともありますね。
『もっと優しくしてほしい』
『もっと大事に思ってほしい』
たとえばこのような要求はなかなか言いにくいもの。口にするのが恥ずかしいし、
『え?優しくしてるじゃん』
『はいはい。大事に思ってる、思ってる』
などと適当にあしらわれてしまうと、返す言葉も見つからず大変傷つきます。
(中略)
そういう場合には、『思いを言葉にするという原則』をいったん棚上げして『相手にしてもらいたいことを自分からしてみる』という手があります。
優しくしてもらいたかったら、自分から優しくする。
もっと大事に思ってもらいたかったら、自分から相手をもっと大事に思うのです。
人には誰かから何かをもらったり、何かをしてもらったりすると『お礼をしないと』『お返ししないと』という気持ちが(好意の返報性)が働きます。
夫婦の間でも、何かを一生懸命してあげれば、相手は『次は自分が』と思うでしょう。この相手の心理をうまく使うのです。
たとえば『もっと話してほしいな』と思ったら、自分からどんどん話しかける。『最近、どう?』と聞いてもらいたかったら、自分から『最近、どう?』と聞いてみるのです。
『どうして優しくしてくれないんだ』『どうして話してくれないんだ』などと悶々としているより、自分からその行動をとってしまうほうが、きっと早く望みはかなうでしょう。」
このように、相手が察してくれないことを不満に思うくらいなら、してほしいことを具体的に要求するか、こちらから先に親切にして、感謝の気持ちを抱かせてしまうという手があるようです。「夫に愛されていないのではないか?」と悩むくらいなら、黙って待っているのではなく、行動に移すことが重要でしょう。
欲しい言葉を夫から引き出す方法
夫に対して「こんな言葉を掛けてくれたら、イライラしなくて済むのに」、「もっと労ってくれたらいいのに」といった不満を抱えている人は多いでしょう。『誰にも言えない夫婦の悩み相談室』(小野美世)には、以下のような記述があります。
「家事や育児をがんばっていることを夫にわかってほしいのに、わかってくれない。夫が『あー、疲れた』なんて言っていると、『私も疲れてるんですけど』と腹が立つ。私のがんばりも認めて、少しは褒めてほしいのに、夫は自分の話ばかりする……。そんなときは―
あなたは、どう労ってほしいですか?どう褒めてほしいですか?どんな言葉でねぎらわれたいですか?ありがとう?お弁当、美味しかったよ?助かったよ?今日もおつかれさま?
ほしい言葉、ねぎらいの言葉は、自分からもらいに行ってください。
『お弁当、美味しかったよって言って?』
『ありがとうって言って?』
『髪切ったんだ、可愛いねって言って?』(気づいてなかっただろうけど!)
野太い声で、棒読みでいいですよ。『どうして気づいてくれないのよ。なんで察してくれないのよ』と責め口調になるよりも、よほどいいのです。
男性は身近な女性の小さな変化に気づきにくい。気持ちを察することも苦手。ということも覚えておきましょう。だから、『あなたからこの言葉がもらえたら、それだけで私は気が済むの。機嫌もよくなるから、あなたにもメリットがあるのよ』
ということを教えてあげるのです。
我が家では、これが夫婦の習慣になり、
夫『僕は役に立ってるって言って?っていうか、言え(笑)』
私『はい、役に立ってます(笑)』
私『お弁当、美味しかった?っていうか、美味しかったよって……言え(笑)』
夫『それ感想を尋ねてないよね、強制だよね(笑)』
私『うん、そうだね(笑)』
というようなことが、お決まりのやりとりになっています。」
半ば強制的にでも、自分が欲しい言葉をもらえると、少しは満足できるというものです。そのうち夫も学習するかもしれないので、期待せずに試してみまでしょう。
<参考文献>
『不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方』(五百田達成)
『誰にも言えない夫婦の悩み相談室』(小野美世)
スゴレンは、「男女の恋愛の本音」を集めた恋愛アンケートに基づいて作成した女性向け恋愛コラムを提供しております。さまざまな恋愛シーンで活用できるコンテンツを配信中!