「女に嫌われる女」に関する専門家の意見やアドバイス
誰にだって嫌いな人はいる
「女の敵は女」というように、女性同士の人間関係は難しいものです。しかし、他人に関心を抱くからこそ、その人のことを好きになったり、嫌いになったりするわけで、誰かと接点を持ちながら社会に参加する以上、好悪の情を抱いてしまうのは仕方のないことかもしれません。『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(DJあおい)には、以下のような記述があります。
「好きな人も嫌いな人もいる。それは人として当然のことです。その気持ちは自由ですし、嫌いな人がいたとしてもその人に対して何もしなければいいんです。行動を禁じても、気持ちは禁じないことが大切です。
嫌いな人がいないのは別にいいことではありません。嫌いな人がいないのは人に興味がないからです。人を嫌いうことを自分に許してあげてください。人を嫌うことを禁じると、人に関心を示さないことでしか対応できなくなってしまいます。
誰かを好きになった気持ちを抑圧しようとする人がいますが、そんなことは絶対に不可能です。好きにならないようにしようとすると、余計に好きになってしまうって定番じゃないですか。嫌いな人も同じです。嫌いにならないようにとすればするほど、その人の行動が目につくようになります。
『嫌いな人がいる自分がイヤだ』とか、『こんな自分は性格が悪い』だとか、そういうことはありません。好き嫌いは善悪ではない、ということを覚えておいてください。
『嫌いな人がいる自分がイヤだ』とか、『こんな自分は性格が悪い』だとか、そういうことはありません。好き嫌いは善悪ではない、ということを覚えておいてください。嫌いな人を無理して好きになろうとしなくても大丈夫。嫌いな人とは礼儀として付き合っていればいいんです。好きでなければ人間関係が築いけない、というのなら、そちらのほうが大人としては失格だと思いますよ。
それでもどうしても嫌いな人を作りたくないというなら、『嫌いな人』に対して『直してほしい』という気持を捨てましょう。そうすれば、『嫌いな人』は『どうでもいい人』になります。
嫌いなら嫌いなりの付き合い方があります。好きな人としか人間関係を築けないと人生が貧しくなりますよ。」
どんなコミュニティに属したとしても、嫌いな人と共存しながら過ごしていく必要はあるでしょう。「嫌いだ」という感情を上手に処理できるようになりたいものです。
嫌いな人との付き合い方とは?
少しでも気に入らない人を自分の人間関係から排除していくと、いつか孤立してしまうでしょう。完全に合わない人は仕方がないとしても、少し理解できないところがある程度の人であれば、適度な距離を持って差し障りなく過ごした方が無難ではないでしょうか。『女子の心は、なぜ、しんどい?』(清水あやこ)には、以下のような記述があります。
「『私と同じであるべき』から生じる杭の打ち合いと、『でも幸せになりたい』というゆらぎの中で女性たちは絶妙なバランスを保ちながら、憎まれずに幸せになる方法を日々模索中です。
この同じグループ内での平等主義はさまざまな問題を生み出します。
マタハラ問題でよく見られる『昔は私も苦労したんだからあなたも我慢しなさい』や、自分よりもキャリアがあるママに対する『親に子どもを預けて出張なんて、子どもがかわいそう』。もしくは自分よりも社会的地位の高い人、豊かな人、外見がいい人に対する『でも〇〇はうまくいっていないらしいわよ』や、母親による『〇〇すべきよ』という支配は、単純に妬みだけで片付けるにはあまりにも奥深いものです。この、
『私と一緒に不幸になってよ。安心できるから』
の精神には、文字にするだけでもゾッとします……。
付き合うべき女、避けるべき女
彼女たちに合わせることは彼女たちと同じように吹こうになることを意味します。したがって、このような考え方が垣間見える女性はできるだけ心的距離を保つことが重要です。
一方で、こういった女性のネガティブな側面は『格付けしあう女たち』(白河桃子、ポプラ新書)などの本の影響もあって、どんどん明るみに出ています。結果、『近づかないほうがいい女性』に女性は敏感になってきています。
おそらく、この手の女性はどんどん孤立していき、孤立した者同士でよりネガティブなコミュニティを形成する負のスパイラルに堕ちていくというのが私の推測です。
怖すぎます。あなたはそんな輪からは脱出しましょう。
確かに足を引っ張り合う女性はいますが、そうでもない人もたくさんいます。嫌な女性のほうがイジメっ子になりやすく、影響力が強いので、『女性=負』というイメージを持ちがちですが、良心的な女性は多くいます。
ただ相手が人間である以上、完全無欠の性格の良さは期待しないでおきましょう。
ちょっと性格悪いなと思ったときに『だから女は嫌なんだ』と全否定してしまうのはあまりにも厳しい判断基準です。
あなたにはきっと白黒だけでは割り切れないグレーゾーンがあるはずです。そのグレーゾーンを大きなストレスなく許容し合える相手が貴重な存在です。
好感を持てない女性とは適度にうまく付き合い、好感を持てる女性とはよい関係を築く、女性同士の関係はこれを目指すべきです。」
誰もが自分の都合の良いように動いてくれるわけではありません。相手と折り合いのつく部分を見極めて、うまく付き合っていきましょう。
<参考文献>
『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(DJあおい)
『女子の心は、なぜ、しんどい?』(清水あやこ)
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