「好きだけど付き合いたくない」に関する専門家の意見やアドバイス
自分に自信がなさすぎて、付き合いたくない
誰かに好意を寄せられて、うれしくない人はいないでしょう。しかし、自分に自信がない女性は、気持ちを素直に受け取ることができず、交際を求められても付き合うことをためらってしまう場合があるようです。『オクテ女子のための恋愛基礎講座』(アルテイシア)には、以下のような記述があります。
「(前略)恋愛は選挙ではありません。多数の票を集めるんじゃなく、自分にピッタリの1票を手に入れたい。不特定多数にチヤホヤされるんじゃなく、たった1人の本命に愛されたい。そう想っているなら、必要なのは『みずから選ぶ』姿勢。『この人となら幸せになれる』と思える男を選んで、その1人と付き合うために努力する姿勢……なのですが、ここで問題になるのが『私なんて選べる立場じゃないし』という自信のなさ。自信がないから積極的になれない人もいます。また積極的になろうと行動しても、コンプレックスに足をとられてうまくいかないケースも多い。
自分を否定的に見る人はマイナス評価がクセになっていて、他人も減点法で見てしまいがち。それに自分に自信がないと、好きになってくれる男が現われても『こんな私を好きになるなんてレベルが低いんじゃないの?』と相手を見下してしまいます。また『この人、私のこと勘違いしてんじゃないの?』と好意を素直に受け取れなかったりとか。
『好きになられるとキモい』と言う女子は多いけれど、それは相手がキモいんじゃなく、自分がキモいから。心の底に『こんなキモい私を好きになるなんてキモい』という心理があったりする。もちろん本気でキモい男・問題外の男もいますが、『ただの友達や同僚の時はよかったのに、告られたとたんキモくなった』と拒絶する女子も多いもの。それでは、いつまでたっても幸せになれません。」
自己評価が低いと、好きだと思ってくれる男性に対して不信感を抱いてしまう場合があるようです。しかし、好意を寄せてくれていることは、魅力的だと感じてくれたということなので、その後、恋に発展するかどうかは別として、気持ちは素直に受け取っておきましょう。
好きだから付き合ったのに、すぐイヤになる
「好きだけど付き合いたくない」と思ってしまう理由は、人それぞれでしょう。『ラブホの上野さんの恋愛相談』(上野)には、以下のような記述があります。
「(前略)彼氏ができてしまったことによって失ってしまった『特権』を取り戻したいと考えているように私には思えるのです。
確かに彼氏ができると多くの方は、幸せを感じるでしょう。
しかし、それによって失う特権も多いのです。
たとえば『服装に気をつけなくてもいい権利』とか『かわいそうと言ってもらえる権利』とか『誰かに同情してあげなくてもいい権利』とか『彼氏がいない人から妬まれない権利』とか。
その権利と『彼氏ができたことによる幸せ』を天秤にかけて『彼氏なんていないほうがいい』と思ってしまったとき、『付き合うと嫌いになる』と感じるのではないでしょうか。
(中略)
正確にいえば『不幸だと思ってもらえる階級』にいることに、ある種の特権が御座います。
ところが、彼氏ができてしまうと『不幸だと思ってもらえなくなる』ので、その特権が剥奪されてしまいます。
だからこそ、彼氏がいない『不幸だと思ってもらえる階級』に戻りたくなるのではないでしょうか。
ようするに、ある意味で『不幸だと思ってもらえる階級』は楽なのです。
もちろん、不幸になりたいと意識的に思っている方は少ないでしょうが、私が見ていると『自分が不幸になるような行動ばかりをわざわざ選んで選択している方』というのは間違いなくいらっしゃるのです。
ですが、『不幸だと思ってもらえる階級』は責任も少なく、特権も多いため、確かに楽ではあるのですが、それが『幸せ』かといえば、かならずしもそうではありません。
自分で自分の能力や行動を制限することで、『言い訳ができる、不幸だと思ってもらえる階級』にいるのですから。」
このように、「好きだけど付き合いたくない」「好きだから付き合ったのにイヤになる」といった矛盾した感情を抱いたことのある人は、意外と多いのかもしれません。
<参考文献>
『オクテ女子のための恋愛基礎講座』(アルテイシア)
『ラブホの上野さんの恋愛相談』(上野)
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