「40代既婚男性と恋愛するには?」に関する専門家の意見やアドバイス
不倫の恋愛は短命に終わることが多い
既婚男性との道ならぬ恋は、障壁も多いだけに、さぞかし燃え上がることでしょう。一方で、やはりさまざまな問題を抱える関係だけに、長続きしないケースが多いといいます。これについて、『不倫経済学』(門倉貴史)には、以下のような記述があります。
「(前略)不倫の恋愛は長続きせず、必ずと言っていいほど不幸な結末に終わる。たとえば、総合探偵社株式会社MRが2014年6月に『不倫が終わるとき』というレポートを発表したが、その結果から不倫の継続期間が短いことがわかった。
不倫経験がある既婚男女100名を対象にアンケート調査を実施したところ、『不倫関係が何年続いたか?』という質問に対しては、ほとんどが『2年以内』という回答で、中でも1年以内という人が全体の半数を占めるという結果になった。また、同調査では、不倫関係がどのように終わるかについてのアンケートも取っている。その結果を見ると、まず「きっかけや出来事があったかどうか」の質問には、「あった」「なかった」ともに50%ずつという回答だった。次に、「あった」と答えた人の具体的なきっかけをみると「妻や夫にバレた」「妻に子供ができた」「転勤・転居」などの外的要因が多かった。一方「なかった」と答えた人に多かったのは「自責」「罪悪感」「冷めた」などメンタル面での理由が多く見られた。
ドラマ『昼顔』も、最終回は不倫を肯定せず、主人公の女性が不倫した罰を受ける(不倫相手との破局と夫との離婚)という内容になっていた。不倫の恋愛で幸せになれる人はいないというインプリ―ションが視聴者に十分伝わっているといいのだが……」
このように、不倫の恋愛関係は短期間で破局を迎えるケースが多いようです。将来を見据え、長く一緒に歩む相手を探しているのであれば、既婚者との恋愛を選ぶのは得策ではないでしょう。
相手の男性には「もうひとつの世界」がある
恋愛の真っ最中は、二人だけの世界しか見えなくなってしまうもの。しかし不倫関係の場合、相手の男性にはもうひとつの居場所があります。この事実は、不倫の恋をしている女性を多かれ少なかれ苦しめるはずです。これについて、『「妻のいる男」の愛し方 強くて綺麗な女になる 新・不倫のルール』(家田荘子)には、以下のような記述があります。
「不倫は、楽しい。相手の男性が、そのままの自分自身を女性の前で見せるわけではないからです。お互いに、いいところだけをむせ、賞味、鑑賞し合えばいい。全部さらけ出す必要がありません……これが不倫の楽しい部分であり、悲しい部分でもあります。
男は、彼女のウチに来てボーッとした瞬間、あるいはバスタブに浸かりながら、「あぁ、君といると安らぐ」と、本当に幸せそうに言葉を漏らします。男の言葉は、嘘じゃない。本当に幸せなのです。けれども、その言葉の裏には『もうひとつの現実』があるだけに、『この夢のような世界にいると、現実と真っ向から対面しなくて済む』ので『安らぐ』という意味もあるのです。
ところが愛人は、この『安らぐ』という言葉にとても弱くて、すがってしまいがちです。この言葉を頼りに、これから先も頑張って不倫していけると自分自身を励ましたりします。奥さんのところでは安らげないから、私の所へ来る……確かにそうなのです。
でも、裏があることも忘れないでください。
妻とは、夫にとって大事な存在です。理由は簡単です。それが現実だから。
夫である男には、ウチへ帰れば、家賃や家のローンのやりくりも、両親や義父母の世話も、子供の学校の心配から、塾の月謝のことまで降りかかってくるのです。
つまり、お金は仕事と生活に関わってくるため、家にいる以上、仕事を忘れることはできない仕組みになっています。
ところが、愛人は違います。
今の愛人は、昔と違って、男が生活の面倒を見るということが常識になってはいません。男の甲斐性で生活の面倒を見るのが当然なのに、いつの間にか、お金がなくても愛人が持てるよう、男たちが都合のいいように変えていってしまったようです。
それとも女性が優しいからでしょうか?今の愛人は、自立していることが必要条件のようになってきています。やっぱり不倫は、女性にとってフェアではないのです。
だから男は、お気楽に不倫ができます。愛人が、一人住まいだったら、まさに不倫にうってつけです。生活の面倒を見る必要がありません。
子供のおもちゃや、冷蔵庫に請求書が貼られていない部屋を自由に使えるだけでなく、若くて、いつもきれいにしていて、ガミガミ小言を言ったり叱りつけたりしない愛人が、どんな時だって手厚くつくしてくれるのです。美味しいものも食べられるし、濃厚なセックスだって存分にできるわけです。
でも、そこに生活はありません。食事という生活をしても、セックスという生活を共有しても、さらに、いくら男が泊まっていけるタイプの「人の夫」だとしても、そこに生活はありません。あくまでも男にとって、もう一つの世界であり、遊び場であり、欲しかった空間で、ウチではありません。
だから、男はすべてを愛人の前でさらけ出す必要がない。そこが、大事なポイントです。愛人は、これを取り違えないでください。
安らぐ……だからといって、妻に勝っているのではありません。負けているわけでもありません。もう一つの世界があることの裏返しで安らぐということを愛人は忘れてはいけないと思います。」
このように、不倫の恋は、あくまで「いいとこ取り」なのです。決してフェアな関係ではなく、相手にとっては、「家庭生活の裏返し」として、恋愛を楽しんでいる側面があることを忘れてはならないでしょう。
<参考文献>
『不倫経済学』(門倉貴史)
『「妻のいる男」の愛し方 強くて綺麗な女になる 新・不倫のルール』(家田荘子)
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