「心配性の彼氏」に関する専門家の意見やアドバイス
嫉妬深さゆえに、心配してしまう
男性たるもの、彼女の行動に対して堂々と構えているのかと思いきや、実は女性よりも嫉妬深いという実験結果があるそうです。『面白いほどよくわかる! 「男」がわかる心理学』(齊藤勇)には、以下のような記述があります。
「(前略)また、女性に対して積極的にアタックする男性、さらには浮気願望の高い男性は、嫉妬深いと考えられています。これは心理学でいうところの『投影』によるもので、自分のなかの欲望を抑圧し、ほかの人もその欲望をもっているとみなし押しつける心の動きです。
たとえば、彼女が男友達と飲みに行くと言ったときに、それを許さない男性は少なくありません。その男性は、『自分がその男なら、女性を誘惑したい』という欲望を感じ、その欲望がほかの男性にもあると思い込みます。そのため、『友達といってもなにがあるかわからない』と疑うのです。また、積極的にアタックする男性は、彼女に対して自分と同じように猛烈なアタックをかける男がいるはずだと想像し、女性の浮気を心配するのです。」
このように、彼氏が心配性になってしまう背景には、「自分以外の男も彼女を誘惑したくなるに違いない」という思い込みがあるようです。この手の彼氏に理解を求めるのは難しいので、時間をかけて信頼関係を築くしかないかもしれません。
心配性の彼氏からの束縛を解く方法
心配されるというのは、良い言い方をすれば、それだけ愛されているということです。愛されて嫌なわけではないにしても、行き過ぎると、自由を奪われたように感じてしまうでしょう。『「なるほど!』とわかるマンガはじめての恋愛心理学』(ゆうきゆう)には、以下のような記述があります。
「『ほかの女性と話さないでほしい』『1日1回必ず電話してほしい』など、独占欲が強く、恋人を束縛しないと安心できない人がいます。
恋人を束縛してしまうのは、不安や嫉妬と同じ心理、つまり自己評価の低さが原因となっています。恋人を束縛することで、相手の愛情の深さと自分の価値を試そうとし、またライバルを少なくしようとします。恋人がそばにおらず、何をしているかわからない状態では、『ほかに好きな人ができてしまうのでは?』と、強い不安を感じずにはいられないのです。
こうしたタイプの人は、過去に恋人に浮気されるなど、大きく傷ついた経験をもっている場合があります。また、幼少期に両親の愛情を十分に受けられず、家庭に不信感をもったまま大人になっているケースも見られます。『自分は誰かに愛されている存在』という自信がもてないのです。
束縛をやめてほしい場合は、相手の魅力や好きなところを積極的に言葉にして、『愛される自信』を高めてあげることが大切です。繰り返し伝えることで、少しずつ気持ちおさまってくるはずです。『束縛しないで!』『私のことが信じられないわけ?』などと怒るのは逆効果です。
行き過ぎた束縛は……・独占欲が強くなりすぎると、暴力や嫌がらせで相手を屈服させる『DV』や『ストーカー』に発展する危険も。自信のなさは恋愛トラブルの根源の一つです。」
やましいことなど何もないのに行動を制限されるのは、気持ちのいいものではないでしょう。心配性の彼氏には、信頼してもらえるような言葉をかけたり、愛情を示したりして、安心させてあげることが一番の薬になりそうです。
<参考文献>
『面白いほどよくわかる! 「男」がわかる心理学』(齊藤勇)
『「なるほど!」とわかるマンガはじめての恋愛心理学』(ゆうきゆう)
スゴレンは、「男女の恋愛の本音」を集めた恋愛アンケートに基づいて作成した女性向け恋愛コラムを提供しております。さまざまな恋愛シーンで活用できるコンテンツを配信中!