「別れる決意」に関する専門家の意見
「別れるべきか」悩んだら、問題点を紙に書き出してみよう
交際が深まるうちに、相手に違和感を覚え始めるというのはよくある話でしょう。「そこまで嫌いになったわけじゃない」「別れるほどのことなのかわからない」と悩んだ経験のある人は少なくないはずです。彼との関係を続けるべきか否か、判断に迷ったときの行動について、『一流の男性を引き寄せる恋愛法則 幸せな女性がやっているちょっとした習慣39』(いつか)には、以下のような記述があります。
「(前略)あなたにいろいろな面があるように、彼にもいろいろな面があります。付き合っていくうちに、それらが見えてきます。一緒に暮らしたりしたら、男性女性限らず、『付き合っていたころと別の生き物じゃないかしら』思うほどです。
その中にはいいこともありますが、実際には、悪いことの方が多いものです。なぜなら、恋愛の最中はお互い真剣勝負だから。あなたは自分の女感力をフルに発揮して魅力的な自分を創り出していたでしょうし、彼氏だって負けてはいません。
でも、付き合っていくうちに見えてくる『彼氏の姿』は、飾っていない生身のものです。どちらが嘘か本当かということではなく、彼はそうした人でもあるのです。
もし、新たに見えてきたことが、あなたにとって好ましくないものだとしたら?
『別れ』の文字がちらつくようになるでしょう。しかし、我慢できない、もう気色悪い、遺書にいられないということなら話は簡単ですが、そこまで感情が熟していない段階では、「本当に分かれるべきなのか」「それだけ大きな問題なのか」「我慢できるのではないか」など、判断しにくいものです。
そうして悩んでいる最中の女性に対し、一つ効果的な手段として、問題点を紙に書き出してみる、ということがお勧めできます。
『今、なぜ彼と付き合っているのか』を見極めるのです。例えば……
彼と別れたらどうなるのか。友達になったらどうなるのか。どんなデメリットがあって、逆にどんなメリットがあるか。どんな気持ちになって、それはどの程度で乗り越えられそうか。周りの反応はどうか。彼はどんな反応をすると予想されるか。それに対して、自分はどんな言動をするだろうか。
思いつく限り書き出してみましょう。その結果をまとめていけば、彼氏とあなたの『位置関係』がわかってくるはずです。
もしその結果が、『別れるのが面倒くさい』『別れるほどの気持ちではないが、別れないでいる理由もない』『一人になると寂しいから別れられない』『次の人と出会うまでは付き合いたい』といった、曖昧で消極的なものだったとしたら……。判断はあなた次第ですが、別れた方が先に発展性があると私は思います。
(中略)
『やっぱり彼は魅力的だ』『私にとって離れられない存在だ』という結果になったとしたら、(中略)結婚に向けてすぐにでも動き出すべきです。『長すぎる春』『長すぎる冬』はうまくいかないことが多いもの。さっそく動き始めましょう。」
このように、自分の気持ちを客観的に見つめなおすには、紙に書き出すという行為が有効なようです。スマホの中にメモする、誰も見ていないSNSの鍵アカウントに吐き出すといったことでも、同様の効果が得られるでしょう。しっかり悩んで決断したことであれば、後悔せずに済むのではないでしょうか。
円満に別れるためには、やはり直接告げたほうがいい
いざ別れを決意しても、その後に訪れるゴタゴタを想像して、なかなか切り出すことができない……。どんな事情があるにせよ、相手がまだ自分に好意を抱いている限り、別れを告げたら傷つけてしまうことは不可避でしょう。そんな気の重い「別れ話」について、『「なるほど!」とわかる マンガはじめての恋愛心理学』(ゆうきゆう)には、以下のような記述があります。
「お互いに気持ちのズレがある以上、円満な『別れ』は難しいものです。しかし、相手を思うのであれば、直接会って別れを告げるほうが、心理学的にもよいでしょう。
恋人にフラれるのは、自分の存在や価値を否定されたようで、非常にショックなことです。その悲しみや怒りに耐えられなくなった結果、それが相手への攻撃衝動に変わってしまうことはよくあります。特に、電話やメールで別れを告げられるなど、相手が目の前にいない場合、攻撃衝動はさらに強まり、相手を強く責める気持ちにつながるのです。
また、別れのショックを最小限にとどめるには、『ありがとう』の気持ちを伝えることが大切です。それは『あなたにはお礼を言うだけの価値がある』というメッセージとなり、少しは気持ちが癒されるはずです。
避けたいのは、『ほかに好きな人ができた』と告げること。これは相手の悲しみをさらに深くするだけの言葉です。たとえ真実でも告げるべきではないでしょう。
別れが難しいのは、いざ相手を目の前にすると、情が移ってすんなり別れられないことがあるから。相手が目の前にいるほど冷徹になれないことは、心理学者ミルグラムの実験からもわかります。」
このように、相手に対して最低限の敬意を払うことが別れ話には不可欠なようです。感情の赴くままに言葉をぶつけるのではなく、落ち着いて切り出したいところです。
<参考文献>
『一流の男性を引き寄せる恋愛法則 幸せな女性がやっているちょっとした習慣39』(いつか)
『「なるほど! 」とわかる マンガはじめての恋愛心理学』(ゆうきゆう)
スゴレンは、「男女の恋愛の本音」を集めた恋愛アンケートに基づいて作成した女性向け恋愛コラムを提供しております。さまざまな恋愛シーンで活用できるコンテンツを配信中!