「女同士の戦い」に関する専門家の意見やアドバイス
女性上司は女に厳しい!?
女性の上司が男性の上司より厳しいと感じているのなら、それは気のせいではないのかもしれません。『女子の人間関係』(水島広子)には、以下のような記述があります。
「なぜか女性上司のほうが厳しい気がする
<Cさんのケース>
職場にすごく苦手な女性の上司がいます。同じようなミスをしても、男性の上司より彼女の方が厳しい気がします。女性だからヒステリックとかは言いたくないのですが、でも言い方がキツかったり、時間が経ってもネチネチとしつこかったり……。嫌われているのかなと感じるくらいです。なぜ女性の上司の方が厳しいんでしょうか。
<分析 女性上司のなかの『女』、自分のなかの『女』>
このケースには二つの可能性があります。上司の『女』度がかなり高くて、その範囲で行動している、とみれば、全体を理解することができます。もしかいたらその女性上司に特有の現象かもしれません。あるいは、嫁・姑などと同じで、自分が女性上司から厳しく育てられた人は、後輩に対しても厳しい場合があります。
しかし、より広く一般社会を見てみたとき、ここで描かれているように、『男性上司よりも女性上司の方が厳しい』と感じている人は少なくないのではないでしょうか。これは女性上司の『女』の話なのかもしれませんし、若い女性に甘い男性の問題なのかもしれません。
でも、ここで敢えて、自分の中の『女』という視点を持ってこのケースを考えてみましょう。
どういうことかと言うと、『男性上司の方が優しい』とすると、それはより若いCさんに対する男性の優しさを反映したものなのかもしれません。また何かと優しくフォローしてくれる男性上司に甘えて、Cさんが同じようなレベルの優しさを女性上司に求めているのかもしれません。
自分が女であることに甘えて、男性の前で演じ、うまく立ち回っていく人は全体に『女』度が高い人で、決して人望を得ることはできません。そういう人に対して女性上司が厳しい態度を示すのもある意味仕方ないことなのかもしれません。『男性上司なら、かわいく言えば許してくれるのではないか』などという気持ちが自分の中にないか、取り締まってみましょう。」
このように、「女性上司が厳しい」場合、実際にぞんざいな仕打ちを受けているケースもありますが、別の男性上司と比較して冷たく感じている可能性も考えられます。後者であれば、あなたが普段から無意識のうちに「女」の部分をうまく利用し甘えているため、男性上司に優しくしてもらっているだけなのかもしれません。
いくつになっても続く女同士の戦い
自分を誰かと比較して勝ち誇ったり、嫉妬したりする女性の感情は、いくつになっても消えることはないようです。『読むと心がラクになるめんどくさい女子の説明書』(山名裕子)には、以下のような記述があります。
「女子は『自分が知っている身近な人たちの間で、自分を認められたい』という気持ちが強いとお話ししましたが、女子の嫉妬心は、自分と身近な相手を比べる性質から生まれます。
理由があるから嫉妬するのではなく、女子は自分と人とを比較するのが基本設定なので、自分の立場が揺るがされるときにどうしても嫉妬してしまうのです。
女子は、競争相手よりも自分が劣っていると感じたり、相手に嫉妬心が生じたりした場合、相手を蹴落として自分の優位性を見出そうとします。自分の位置は変わらなくても、相対的に自分の順位が上がれば、それでいいと考えるのです。ですから女子間では足の引っ張り合いが多く見られます。
(中略)
これは、年齢を重ねても変化しない女子の気質です。若いときは若いなりに、恋愛や勉強面での比較。年齢を重ねれば重ねるなりに、経済面や自分の幸福度に関する比較。歳をとったら嫉妬心が弱くなるかと言うと、そんなことはなく、どの世代にも共通する心の動きです。『女子は一生、女子』なのです。」
このように、女性が同性に抱く嫉妬心は、年齢を重ねても消えるものではないようです。そういう感情を抜きに、相手の幸せを素直に喜んであげられるような親友を作ることができたらいいですね。
<参考文献>
『女子の人間関係』(水島広子)
『読むと心がラクになるめんどくさい女子の説明書』(山名裕子)
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