「触りたい心理」に関する専門家の意見やアドバイス
「触りたいほど好きな人」とは、自然と距離が近くなる
対人距離は、心理的な距離を投影すると言われています。『恋愛心理の秘密』(渋谷昌三)には、以下のような記述があります。
「人と会うとき、私たちはその人との親しさの度合いに応じて、無意識のうちに適度な距離を保っています。対人場面では『距離』の問題は重要で、同じ人であっても遠近の差で、イメージは大きく変わるものです。ラッシュアワーの通勤電車の中で、知らない人の顔が目の前三〇センチのところにあったら不快です。『いやだな、何とかならないかしら……』と、イライラしてきます。ところが同じ人でも、喫茶店などでテーブル一つを挟んで向かい合えば、不快には思わないものです。ある程度、気心の知れている異性と二人きりになったとします。けれども、その異性がよそよそしいぐらいに遠く離れていたら、不安になるはずです。『自分のことが、嫌いなのだろうか』と、落ち着かない気持ちになります。人と人には、お互いにちょうどよい距離があります。大ざっぱにいえば、親しい人とは近づき、親しくない人とは離れている。当然のことです。
(中略)
『親しい人とは近くにいる』この意識は誰もがふつうに理解できるものです。この研究結果はそれに加えて、『近くにいるから親しくなる』と教えてくれているのです。『親しいけれども離れている』『離れているけれども親しい』というケースも、実際にはあると思います。が、これは一般感覚とはいえないものです。一般的には、『親しいから近くにいて、近くにいるから親しい』のです。相手のそばにいる──これは、恋愛が生まれる一つの要因です。特別な言葉を交わさないにしても、親しくなる要因であることは間違いありません。」
このように、対人距離が相手との親しさの指標になるだけでなく、そばにいるだけで自然と好意を抱くのが人間の心理のようです。気になる男性がいる人は、意識して近づいてみると効果があるかもしれません。
触れられそうで触れられない女性の魅力
正体に触れられそうで触れられない「いくつもの顔を持つ女性」は、独特の魅力を放つようです。これについて、『一流の男性を引き寄せる恋愛法則』(いつか)には、以下のような記述があります。
「『神秘的な雰囲気のある女性』っていますよね。例えば、小雪さん、中山美穂さん、それに山口百恵さん。往年の名女優グレタ・ガルボやグレース・ケリー、『氷の微笑』のシャロン・ストーン、『バッファロー.66』のクリスティーナ・リッチ。もちろん、とらえ方は人それぞれで異論もあるでしょうけれど、私がざっと考えたところだと、彼女たちは『神秘的な魅力をもっているなあ』と思います。謎めいていて、とらえがたくて、はっきりしないようでいて強烈な印象があり、本当の顔がわからない。こうした人たちは、女性からも魅力的に思われるでしょうが、男性から見た時の魅力は、もっと大きいようです。
ならば、神秘的という要素も活用しなくちゃね。
でも、どうしてそういう魅力が彼女たちにあるのでしょうか。彼女たちに共通しているのは、心の内を人にわからせるような、あからさまな言動を見せないこと。いかにも色っぽいファッションに身を包んだり、あまりに庶民的な格好も見せません。もちろん、バラエティ番組に出てきゃーきゃー騒ぐなんてあり得ない。つまり、わかりにくさ、ですね。地を出さず、いろいろな役柄をこなしたりするから、本当の顔が見抜けず、いくつも顔をもっているように思えてしまう。そんな謎めいた魔性の雰囲気。これが男性を惹きつけるのです。」
このように、神秘的な女性は、男性にとって非常に魅力的なようです。
<参考文献>
『恋愛心理の秘密』(渋谷昌三)
『一流の男性を引き寄せる恋愛法則幸せな女性がやっているちょっとした習慣39』(いつか)
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