ことわざ「来るもの拒まず去るもの追わず」とは?
まずはその意味や由来について、理解を深めていきましょう。
「来るもの拒まず去るもの追わず」の意味
まずはこの、ことわざの意味から解説していきましょう。
「来るもの拒まず去るもの追わず」ということわざですが、正しくは、「来る者(きたるもの)は拒まず、去る者は追わず」と言います。これは、自分自身の中にあるこだわりは捨てて、他者の意思を尊重するという意味。
去りたい人は自分の元から去って良いし、自分の元へ来たいという人がいるなら、すべて受け入れるぞ、ということですね。
「来るもの拒まず去るもの追わず」の由来
この「来るもの拒まず去るもの追わず」ということわざの由来は、中国の戦国時代に生きた思想家・孟子の言葉にあります。出典は『尽心下』の第三十章です。
「来るもの拒まず去るもの追わず」の思想は、孟子が弟子を受け入れる際に、重要視していたことだと言います。
孟子「尽心下」の内容は?
「尽心下」の中では、どのように語られていたのでしょうか。
ある日、孟子は弟子たちを連れてある旅館に泊まりますが、その旅館で、草履の盗難事件が起こりました。すると旅館の店主は、孟子に対して「お弟子さんが怪しいと思うのですが」と切り出します。
孟子は、「そんなことをするためにここを訪れたと思いますか?」と聞きます。その問いに対し、店主は「先生(孟子)は来るもの拒まず去るもの追わずで弟子を選んでるそうですし…」と言い、口ごもったそうです。
店主は、「孟子がそのようなスタンスだから変な者も混じっているのでは」と言いたげに、言葉を止めています。当初より、良くも悪くも取られた言葉なのです。
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