「恋と愛の違い」に関する専門家の意見やアドバイス
恋と愛は似て非なるもの
「恋愛」という言葉があっても、「恋」と「愛」は似て非なるもののようです。『学校では教えてくれない恋と愛の違い無償の愛とは』(利他心ノ助)には、以下のような記述があります。
「恋とは私が思う、恋って脳の錯覚だと思う。自分が一方的に、何かこの人好き~~タイプ、カッコイイ!可愛い!と思っていてもしばらくしたら、また全然違う人を好きになっていたりする。
(中略)
恋って不思議なものだ。だから恋って読んで字のごとく、心と言う字が入ってるからコロコロ変わるから心という文字があり、変わると心が合体して恋という字になる。結果コロコロ変わる錯覚が恋と言う定義にここではしたいと思う。
そして、一方的であり自分の理想や欲望をぶつけ、その人が他の異性と遊ぶ事も許せず、束縛の対象になる。相手の幸せは考えず、自分優先であり相手のプライベートをしつこく調べ嫉妬する。少し位なら可愛い物で、ヤキモチは嬉しかったりするが度を変えると、恐ろしい憎しみに変わる。完全に自分本位なのが恋。
(中略)
愛とは、与える物で決して相手から奪う事ではない。愛が在れば、あなたに無限の力を与える。全ての行動に愛が在るか無いかで判断する。愛は決してお互いの事を制限してはならない。愛は見返りを求めてはいけない。結婚は義務ではなく、お互いの成長の為に結ばれる。愛はパートナーが今より人生を素晴らしい物にする為に与える事。
(中略)
傷つく事を恐れず、沢山愛を経験するべきである。愛している人には、毎日愛を伝えるべきで、6秒以上抱きしめると脳からオキシトシンという、幸せホルモンが脳内から分泌されるので子供、愛するパートナーを抱きしめる事は重要である。オキシトシンのすばらしさ心が癒され幸せホルモンが分泌されストレスが軽減する不安が無くなり、信頼が増し社交的になり人との関わりを望む。愛の感情が増し、ポジティブになれる。この世には愛しかありません。」
このように、恋は相手に対して自分勝手に想うもの。愛は自分に活力が湧き、相手に注ぐものでもあるようです。
心理学者が考える「恋愛」とは?
心理学においても「恋愛(愛している)」と「好意(好き)」との違いについて、様々な論説があるようです。『恋愛依存症』(伊東明)には、以下のような記述があります。
「愛とは何かその問題について深く研究していくために、まずは、『そもそも『愛』とは何だろうか?』との根源的な問いに目を向けてみたい。古くから数々の作家、哲学者、心理学者たちは、愛をいくつかのタイプに分類することによって、その非常に厳しい疑問に答えようとしてきた。
一例を挙げると、フランスの作家スタンダールは、
(1)情熱恋愛(一目惚れをはじめとする激しい恋愛)
(2)趣味恋愛(遊び半分の恋愛)
(3)生理的恋愛(生理的欲求による強い恋愛)
(4)虚栄的恋愛(見栄や虚栄心による恋愛)
の四つに恋愛を分類している。
ルービンという心理学者は『恋愛(愛している)』と『好意(好き)』という観点からの区別を行った。好意は相手に対する尊敬の念や高い評価といった感情が中心となっているのに対し、恋愛では『いつでも一緒にいたい』といった親和的感情や『独り占めしたい』といった排他性・独占欲求が中心になっているという。
(中略)
このように一口に『愛』(ここではさらに、いわゆる『恋愛』に的を絞っているが)といっても、実にさまざまな形、要素があることが再確認していただけるだろう。お酒や食事の席、コーヒーや紅茶を飲みながらの軽いおしゃべり、ネットの掲示板……などなど、あらゆる場面で恋愛が話題になる。
そこでは、恋愛というものに対するある程度の共通認識のもとに、お互いに語り合い、理解し合うことができる、しかしながら、話がどうしてもかみ合わない(相手の行動が理解できない、アドバイスをしても通じない、自分の気持ちがわかってもらえないなど)こともしばしばだろう。それは、一人ひとり、恋愛に対する考え方が微妙に、時には根本的に異なるからである。
たとえば、『情熱的なセックスこそ愛のすべてを物語る』と考える人もいれば、『肉体を離れたプラトニックな関係こそが本当の愛である』と考える人もいるのである。すなわち、恋愛に対して求めているもの、恋愛をうまく成就させるためにはこうあるべきであるという自分なりのルールや規範、これこそ最高の恋愛であるという理想や願望、逆にそうした恋愛に対する期待の裏にある恐れなどが、一人ひとり異なっているのである。
そうした『個人による恋愛観の違い』を実感するためには、たとえばこんな質問を自分自身や友人たちにぶつけてみるとよい。」
このように、自分が置かれた立場や環境、年齢などによって、恋愛に求めるものは変わってくるようです。これが「恋」なのか「愛」なのかを考察するのもいいかもしれませんが、目の前の恋愛については分析するより夢中になる方が面白いでしょう。
<参考文献>
『学校では教えてくれない恋と愛の違い無償の愛とは』(利他心ノ助)
『恋愛依存症』(伊東明)
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