「離婚と後悔」に関する専門家の意見やアドバイス
愛が薄れる前兆に気付けば「別れ」を阻止できるかもしれない
愛さえがあれば、と思えるのは恋愛初期の特別な感情で、長く一緒にいると小さなことの積み重ねでそうもいかなくなるようです。『恋愛の科学 出会いと別れをめぐる心理学』(越智啓太)には以下のような記述があります。
「恋愛初期にはまさに『あばたもえくぼ』という状態になっています。しかし、このような感情に基づいた判断は次第に減少してきます。どんな感情でも次第に『慣れ』が生じてくるからです。映画館ですごく感動した映画でも、DVDを購入して繰り返し観ると、最初の数回は新しい発見もあり、感動を新たにするかもしれませんが、次第に、心が揺り動かされたりワクワクドキドキしたりするという感情成分を感じなくなってしまうものです。
恋愛もこれと非常に似たところがあり、初めは『えくぼに見えたあばた』も、ただのあばたに見えるようになり、さらには、『えくぼがあばた』に見えてくる瞬間が生じてくるかもしれません。恋愛関係から感情成分が失われ始め、相手の欠点が見え始めると、我々が最初に行うことは、意図的に自分の認知を変容させて関係を維持させようとすることです。
たとえば、相手のだらしない姿に対して、『この人は確かに靴を脱ぐときにそのままにしてだらしないけど、他のいいところもたくさんあるから、ここは許してあげなくちゃ』とか、『人間誰にでも欠点の一つくらいはあるのでしょうがない』と考えるようにするわけです。この段階のことを『内的取り組み段階』といいます。
この段階は、相手の欠点を自分の考えでなんとかしようという時期なのですが、次にやってくるのは、相手の欠点を相手になんとかしてもらおうという時期です。この時期には、相手の欠点について、あなたは相手に直接注文をつけ始めます。『脱いだ靴はちゃんとそろえろ』とか『スープを音を立てて飲むな』『人の宿題を写さないで自分でやってこい』などです。このような時期になるとあなたは、相手との関係で自分がときどきイライラさせられることがあるのに気がつきます。
また、相手も同じフェイズにいると、『おまえ(あなた)だって○○をなんとかしろ』という反論を食らってしまうこともあります。その結果としてケンカに発展したり、険悪な状況になってしまうこともありますが、おそらくこの段階では、まだ、お互いの行動を調整してうまくやっていく余地は大きいと考えてよいでしょう。この時期をうまく乗り切れるかどうかが、関係を継続できるかどうかの重要なステップになると考えられます。
さて、この時期をうまく乗り切れなかった場合、カップルはどのようになるのでしょうか。この次の段階になると、いままではとくになんとも思っていなかったことや、かえってチャーミングだと思っていたことが、欠点に思えてきます。相手のささいな行動まですべて欠点に見えてきてしまうのです。一緒にいてイライラすることも増えてくるでしょう。これは、相手との行動の食い違いや欠点についての調整の試みがもはや行えなくなっている段階であるといってよいかもしれません。このような段階になるともはや、二人の関係は別れに向かって加速していくことになります。」
男女問わず、相手の欠点が気になると、それ以外の些細な事まで気になったり、イライラしたりするようです。このような前兆があることを知っていれば、離婚を阻止することができるかもしれません。出会った頃の気持ちを思い出したり、思い出の場所に行っていたりするのも良いかもしれません。
後悔しないために失敗しない復縁方法を知る
一度ダメになったり、なりかけたりしても、必ずもう元に戻れないというわけではないでしょう。どこかに必ず復縁への糸口があるはずです。『大好きな彼と復縁し、愛され続ける本』(志摩純一)には以下のような記述があります。
「まずはあなたが、復縁成功という目的意識をしっかりと持ち、イレギュラーなことが起きても、ブレない芯の強さを持つこと。彼の『今』をできるだけしっかりと掌握すること。復縁のタイミングを計算することです。そして最も重要なことは、ターゲットである彼の本質、生き方や考え方を知り、彼の『取り扱い方』を熟考することです。
復縁活動をする前に、まずは、あなたと彼が別れに至ったのはなぜなのか?ということを考えてみましょう。細かな理由があったとしても、大まかに言えば、あなたが彼の『取り扱い方』を知らなかったからとも言えるのではないでしょうか。
男性は自分の生き方を変えてまで『この女性と結婚したい』と思いません。恋愛を通して自分の人生を考えることはしないのです。女性は恋愛を成功させたいならば、捨て身ですぐに自分を変えようと心が動きますが、男性は、この女のためになら、自分の人生を変えてまでと、そこまで心に火がつくことはまずないのです。そう思えるような女性に出会えるのは、もしかしたら一生に一度あるかないかくらいです。
(中略)
あなたが彼に言うことを聞いてほしいときは、力ずくのお願いなどではなく、自然にその気にさせるという方法で叶えるのが、最もあなたが女性として幸せに生きられる方法です。
そのためには、『彼の取り扱い方』を熟知するべきなのです。世の中には、いとも簡単にお付き合いから結婚、そしてその後も彼に愛されて幸せな家庭を築いている女性がいます。彼女たちに共通して言えるのは、『男性の取り扱い方』を実によく心得ているということです。もっと下品な言い方をすれば、上手に夫を手のひらで転がしているのです。
もちろん、夫は妻に頼られていると信じ切っていますから、操縦されているなんて感覚は一つも持っていません。だから不満も怒りもまったくないのです。
女性が、男性の取り扱い方を心得て付き合えば、彼もとても気分よくあなたと向き合えるし、あなたも彼から大切にされて気分よく付き合うことができるのです。」
復縁したくても、行き当たりばったりや力ずくで振り向かせるのではなく、相手次第でそのやり方があることがわかります。男性に気付かれないよう、相手の取り扱い方を慎重に考えながら、上手に復縁へと持って行きましょう。
<参考文献>
『恋愛の科学 出会いと別れをめぐる心理学』(越智啓太)
『大好きな彼と復縁し、愛され続ける本』(志摩純一)
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