嫁にはNOなのに、娘にはYES。正反対な姑の態度にカチンときても「私には、ああ言ったじゃないですか」とは、なかなか切り返せないものです。そこで今回は、独自アンケートの結果を参考に、嫁を苛立たせる「姑のダブルスタンダードな発言例」と、そんな場合の上手な対処法をご紹介します。
「私におさんどんさせて、娘には『のんびりしてね』といい顔をしそう」(30代女性)というように、不平等な扱いを想像してイラッとくる人は多いはずです。小姑が帰省すると聞いたら即、「うちの母にも顔を見せるように言われちゃって」と宣言してしまうなど、お役御免を申し出るにはタイミングが肝心でしょう。
「娘は半年も世話したくせに、私には里帰りさえ許さなかった」(30代女性)というように、「産後」という特別な状況での体験は尾を引くようです。そのときは言い返せなかったとしても、「小姑の第二子出産」などの機会が訪れたら「私には『甘えるな』と言ったのに」と涙ながらに理不尽を訴えましょう。
「私には『仕事を休んでも出ろ』と命令した親類の葬式に、血縁の娘が欠席って…」(30代女性)など、姑の不合理に呆れることも多そうです。姑自身、親戚の目は気になるはずなので、「『なんで娘の○○さんはいないの?』って聞かれたらどうします?」と不安顔を装って言ってやりましょう。
「娘が来ると『身奇麗にしなさい』とお小遣いを渡すけど、私には無関心…」(20代女性)など、目に余る娘びいきに、苦い思いを抱いている人も多いでしょう。こんなときは「お義母さんの髪、ステキ! 美容師さんの腕がいいんですね」とおだてて上機嫌にさせれば、「あなたも行く?」と温かい言葉が出るかもしれません。
「おやつを出されるたび、差をつけられたことを思い出す」(20代女性)というように、食べ物にまつわるイヤな記憶は残るものです。今から文句を言うのも難しいので、姑に会うときは、自分の好きなものを買って「お義母さんもいかが?」と誘ってみてはどうでしょう。「いい嫁だわ」と株も上がりそうです。
「娘の家の頭金はポンと出して、私たちのときは口先ばかり…」(30代女性)など、お金絡みの話は禍根を残しそうです。「私の親は助けてくれるそうなので」と打ち明ければ、嫁の実家に負けるものかと意地を張った姑が「ウチだって出すわよ」と言い出すかもしれません。
「娘の前でだけ物分りがよくなる姑に、不信感が募るばかり」(20代女性)など、姑の矛盾した態度はストレスの原因になりそうです。働く意志が固いなら、夫にも協力してもらって説得してみましょう。「○○さんにも『働きなさい』と勧めてましたよね」と娘への言葉を引用してもいいかもしれません。
「老後は私が面倒を見るものと勝手に決めないでほしい」(30代女性)というように、身勝手な姑に腹が立つこともあるでしょう。親の世話を誰がするかはデリケートな問題なので、「介護保険もあるし、いいヘルパーさんに来てもらえれば誰でも安心ですよね」などと一般論でかわしておきましょう。
「『娘さんと暮らしたらどうですか?』と言いたくなる」(30代女性)というように、姑の「一緒に暮らそう」攻撃に参っている人も多そうです。「今は主人の仕事が忙しいみたいで」などとお茶を濁してもいいでしょう。小姑と姑の話に割り込んで「やっぱり嫁姑は、ほどよい距離が大切ですよね」と、やんわり拒んでもよさそうです。
ほかに、姑のダブルスタンダードを目の当たりにしたときには、どんな対応をするといいでしょうか。皆さんのご意見をお待ちしています。(セイノマサコ)
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